
名古屋市中村区――近代都市の喧騒のすぐそばに、戦国時代の栄光を今に伝える静かな史跡があります。その中心が、日蓮宗の古刹 正悦山 妙行寺(みょうぎょうじ)。
ここは単なる寺院ではなく、加藤清正(1562〜1611)、戦国屈指の武将であり築城名人として知られる彼の 生誕地 と伝えられる場所です。
🧭 妙行寺とはどんな寺?

📜 歴史・沿革

妙行寺はもともと、 天文年間(1532〜1555)頃に再建された古い寺院 で、当初は別の場所にありました。日蓮宗の僧・日勢上人の手により改められ、正悦山妙行寺として整備されました。
その後、 加藤清正が名古屋城の普請(築城事業)に携わった際、余った普請小屋の材料を用いてこの寺を自身の出生地に移し再建した と伝わっています。つまり、妙行寺は清正自身の手によって今の場所に整えられた寺院なのです。
🗾 清正の足跡 ― 戦国最強の武将の誕生地
🧔 加藤清正とは?

加藤清正は戦国時代末期から安土桃山時代にかけて活躍した武将。
- 豊臣秀吉に仕え、 「賤ヶ岳の七本槍」 の一人として名を上げた武勇伝はあまりにも有名です。
- 後に 肥後(現・熊本県)38万石の大名 となり、熊本城を築城するなど築城技術にも優れた人物として知られます。
そして、およそ 1562年(永禄5年)、この中村の地で生まれた と伝えられています。
これが妙行寺が「清正公誕生地」として知られるゆえんです。寺の境内にはそのことを示す 「清正公誕生之地」の碑 が立っています。
🏯 妙行寺で見られるゆかりの史跡・展示
🗿 ① 清正公誕生之地碑


境内の目立つ場所には 「清正公誕生之地」の碑 が設けられています。清正の出自を伝える貴重な史跡で、この地がただの伝承ではなく地域にも深く刻まれてきた歴史であることを示しています。
🗽 ② 加藤清正像

妙行寺の境内では、 甲冑姿の加藤清正像 も見ることができます。
この像は、清正が生まれ育ったこの地と武将としての活躍を後世に伝える重要なシンボルです。観光散策のなかでも人気のスポットとなっています。
📜 ③ 県指定文化財「絹本著色加藤清正画像」
市の歴史的景観計画などによれば、妙行寺には 「絹本著色加藤清正画像」 という貴重な文化財が保存されているとされています。清正の肖像を描いた貴重な絵画史料で、戦国時代の武将像を知るうえでも興味深い存在です。
🧘 妙行寺参拝の楽しみ方
📖 歴史歩きの拠点として
妙行寺は中村公園周辺の史跡めぐりの中心スポットとして最適です。徒歩圏内には 豊臣秀吉ゆかりの常泉寺 や 豊国神社、秀吉清正記念館 など、新旧の歴史を感じるスポットが点在しています。
参拝の際は:
✔︎ 清正の足跡をたどりながら境内を散策
✔︎ 「清正公誕生之地」碑で当時を想像する
✔︎ 清正像を背景に写真を撮る
✔︎ 周辺の秀吉ゆかりスポットと合わせて史跡巡りを楽しむ
といった楽しみ方ができます。
🚶 アクセス・基本情報
- 名称:正悦山 妙行寺(みょうぎょうじ)
- 宗派:日蓮宗
- 所在地:愛知県名古屋市中村区中村町字木下屋敷22
- アクセス:地下鉄東山線「中村公園」駅または「中村日赤」駅から徒歩約10分程度
参拝は自由ですが、寺務については公式情報を事前に確認すると安心です。
🛡️ 最後に — 清正という戦国の巨人を感じる場所
妙行寺は、派手な施設ではありません。それでも、 加藤清正という戦国武将の原点を感じられる貴重な場所 です。
繁華な名古屋の一角で静かに歴史を伝えるこの寺は、戦国時代の息遣いを感じるには最適な史跡スポットです。
戦国ファンはもちろん、名古屋の歴史に触れたい人にもぜひ訪れていただきたい場所――それが 妙行寺 です。



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