PR
スポンサーリンク

【お寺めぐり】平敦盛ゆかりの須磨寺-源平ゆかりの物語が息づく古刹を歩く

スポンサーリンク
記事内に広告が含まれています。
スポンサーリンク

 みなさんは「あつもり」と聞いて何を思い浮かべるでしょう?
 今「あつま●動物の森」だと思った人はゲームやりすぎです。
 そんな暇があったら神社をめぐりをしましょう(; ・`д・´)
 今回お話しする「あつもり」は、源平合戦「一之谷の戦い」での悲劇の若武者、平敦盛(たいらのあつもり)です!
 源平合戦での平敦盛の話は有名で、後に能や舞として広まり、室町時代には織田信長も幸若舞「敦盛」を愛し、好んで舞っていたと言われています。
 大河ドラマ等で信長公が
    人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり・・・・
と舞っているのは、実はこの平敦盛が元ネタだったんですね。

 今回ご紹介するのはこの平敦盛(たいらのあつもり)にゆかりのあるお寺で、平安時代から続く歴史ある真言宗の名刹の須磨寺です。


スポンサーリンク

■ 須磨寺とは

  • 創建:仁和2年(886年)
  • 開基:聞鏡上人
  • 宗派:真言宗須磨寺派 大本山
  • 正式名称:上野山 福祥寺

須磨浦の美しい海を背に、千年以上の歴史を刻んできたお寺です。
古来より歌人・貴族・武士たちに愛され、とくに源氏物語の舞台としても知られる「須磨」という土地の文化的背景が色濃く反映されています。


■ 平敦盛と須磨寺の深い関係

▼ 1. 一ノ谷合戦での最期

須磨寺の近くは、寿永3年(1184)に行われた**「一ノ谷の戦い」**の現場です。

若干16歳の平敦盛は、熊谷直実との一騎打ちにより討たれました。
その遺骸は手厚く葬られ、須磨寺周辺には多くの敦盛ゆかりの史跡が残されています。


▼ 2. 「青葉の笛」伝説

 敦盛が合戦前に吹いていたとされる名笛「青葉の笛(青葉の甲)」
 須磨寺にはこの笛の伝承が残り、現在も宝物館「宝物館(宝物殿)」で複製・資料を見ることができます。

◆ 青葉の笛の物語

  • 敦盛は笛の名手
  • 陣中で管弦を楽しんでいたという伝承
  • 熊谷直実が討ち取った際、懐から笛が出てきたとされる
  • その笛を直実が仏前に納め、後に須磨寺に伝わった

舞台芸能『敦盛』や能『敦盛』でも描かれ、平家の無常を象徴する美しい逸話です。


▼ 3. 熊谷直実と敦盛の供養

 須磨寺には**「敦盛塚」**があり、平敦盛を弔うために建立されたものと伝わります。
 熊谷直実は敦盛を討ったことを深く後悔し、後に出家して法然上人の弟子「蓮生」となります。
須磨寺には、直実が供養したと伝わる**「敦盛供養塔」**が残されており、源平の哀しい物語を今に伝えています。


■ 須磨寺の見どころ(平敦盛ゆかりのスポット)

● 青葉の笛(宝物館)

 敦盛の笛伝説にまつわる品が展示され、青葉の笛の姿を間近に見ることができます。


● 敦盛塚

 敦盛の墓とされる場所。小さな塚ですが、訪れる人が絶えない人気スポットです。
源平時代の史跡を肌で感じられる厳かな空気があります。


● 源平の庭(源平の石像)

境内には、

  • 熊谷直実
  • 平敦盛
    の像が向かい合うように配置された「源平の庭」があります。
    二人の運命の瞬間を象徴的に表現した空間で、歴史ファンに人気です。

● 松風村雨堂

 須磨寺には「松風・村雨」の伝説(在原行平)も伝わっており、文学・源平・風流が交差する須磨の文化を感じられます。

 敦盛伝説と並んで、須磨の象徴的スポットになっています。


■ 敦盛と須磨 — 文学と音楽に生き続ける若武者

 須磨は古くから和歌の名所であり、平家物語や能・狂言でも度々描かれます。

● 能『敦盛』

 出家後に熊谷直実が敦盛の亡霊と出会い、互いの苦しみと成仏を語る物語。

● 平家物語「青葉の笛」

 美しい笛の音と、若武者のはかない最期が描かれた名章。

● 歌舞伎・舞踊

 敦盛は美少年の象徴的存在として描かれ、須磨寺はその「聖地」として多くの芸能関係者も訪れています。


■ アクセス情報

  • 所在地:兵庫県神戸市須磨区須磨寺町4-6-8
  • アクセス:山陽電鉄「須磨寺駅」から徒歩約3分
  • 拝観料:境内自由(宝物館は別途)
  • 駐車場:あり

参拝しやすく、源平ゆかりの歴史散策にも最適です。


■ まとめ:須磨寺は「敦盛の魂に触れる場所」

 須磨寺は、ただ古い寺院というだけではなく、平敦盛という一人の若き武将の生き方と死を深く感じることができる特別な場所です。

・青葉の笛
・敦盛塚
・源平の像
・一ノ谷合戦の舞台
・熊谷直実との因縁

 これらが境内の随所に散りばめられ、歩くだけで物語に入り込むような体験ができます。
 歴史ファンはもちろん、家族旅行や文化を感じる旅にもおすすめのお寺です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました