【神様図鑑】日子穂穂手見命（ひこほほでみのみこと）｜山幸彦と呼ばれる神話の英雄

神様図鑑

2025.06.25

**日子穂穂手見命（ひこほほでみのみこと）**は、日本神話における英雄的な存在であり、
「山幸彦（やまさちひこ）」の名で広く知られています。
海幸彦との兄弟神話や、海神の娘・豊玉毘売命との結婚譚など、数々の神話に登場し、
神武天皇の祖父として皇統の系譜にも関わる重要な神です。

◆ 基本情報｜日子穂穂手見命とは？

項目	内容
神名	日子穂穂手見命（ひこほほでみのみこと）
別名	彦火火出見命（ひこほほでみのみこと）、山幸彦（やまさちひこ）
神格	皇祖神、農業・山の神、航海安全の神
系譜	父：邇邇芸命　母：木花之佐久夜毘売命子：鵜葺草葺不合命（うがやふきあえずのみこと）孫：神武天皇

日子穂穂手見命の神話で最も有名なのが「海幸山幸神話」です。

兄の海幸彦（うみさちひこ）と道具を交換した日子穂穂手見命（山幸彦）は、
釣りを試みますが兄の釣針を失ってしまいます。
その釣針を探す旅の中で、**海神の宮殿（竜宮）へと導かれ、
海神の娘である豊玉毘売命（とよたまひめ）**と出会い、結ばれます。

その後、失われた釣針を見つけて地上に戻った日子穂穂手見命は、
兄との間に再び争いが起きますが、最終的には兄を従え、地上の支配者となるのです。

この物語は「天孫降臨から神武天皇へと至る系譜」の中でも
重要な転換点とされています。

日子穂穂手見命は、
神話世界のロマンあふれる物語を通じて、
日本の自然観・信仰・皇室の由来に深く関わる神です。