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【神社めぐり】豊受大神宮・外宮(げくう)伊勢神宮(三重県伊勢市)

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【神社めぐり】
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〜天照大御神に仕える豊受大神が鎮まる、実りの宮〜


住所 :三重県伊勢市豊川町279
電話 :0596241111
社務所 :5:00~17:00
公式HP:http://www.isejingu.or.jp/
Wiki : 豊受大神宮

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■ 伊勢神宮 外宮とは

 伊勢神宮は、**内宮(ないくう)と外宮(げくう)**の二つの正宮を中心に構成されています。
 一般的に「伊勢神宮」と呼ばれるときは、この二社を合わせた総称を指します。

 そのうち外宮は、**豊受大神宮(とようけだいじんぐう)**とも呼ばれ、**食と産業、衣食住の恵みを司る神・豊受大御神(とようけのおおみかみ)**をお祀りしています。

 内宮が「祈り」の中心であるのに対し、外宮は「日々の暮らしを支える力」を象徴する神宮です。
 この二つが揃って初めて、「天照大御神の御神事」が成り立つとされます。


■ 御祭神:豊受大御神(とようけのおおみかみ)

 豊受大御神は、衣食住と産業の神
 『古事記』では、穀物を司る女神「トヨウケビメノカミ」として登場します。

 およそ1500年前、第21代雄略天皇の夢枕に天照大御神が現れ、

「私に供物を捧げるため、丹波国の豊受大神を呼び寄せよ」
とお告げになったと伝えられます。

 これにより、丹波(現・京都府北部)から豊受大御神をお迎えして創建されたのが、伊勢神宮・外宮のはじまりです。
 つまり外宮は、**天照大御神に食事を捧げる“神の台所”**なのです。


■ 外宮の特別性

① 内宮に先んじて参拝する「外宮先祭(げくうせんさい)」

 伊勢神宮では、古来より「外宮先祭」という習わしがあります。
 これは、外宮の神様にまずお供えと祈りを捧げ、その後に内宮を参拝するという順序のことです。

 理由は、外宮の豊受大御神が内宮の天照大御神へ日々の食事を供える役割を担っているから。
 すなわち「まず準備を整えてから祈りに臨む」という日本人の礼節が、この参拝順序に込められています。


② 食と生命を支える神

 豊受大御神は、食物・衣類・住居・道具など、私たちの生活の根本を支える神です。
外宮では毎朝夕、**日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)**が斎行され、
新鮮な食材を神にお供えする神事が絶えず続けられています。
 この祭祀はなんと、一日も欠かすことなく1300年以上も続くという驚異の伝統です。


③ 神域の清らかさと静寂

 外宮の境内は、内宮よりも落ち着いた静けさに満ちています。
 杉木立が美しく整い、参道を歩くだけで心が浄化されていくような感覚を覚えます。
 荘厳でありながらも温かみがあり、まさに「生活の神」が鎮まる場にふさわしい雰囲気です。


■ 見どころ

● 正宮(しょうぐう)

外宮の中心であり、豊受大御神をお祀りする社。
建築様式は内宮と同じく「唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)」。
その清楚な佇まいは、神の台所にふさわしい質素で力強い美しさを放ちます。


■ 外宮四別宮

外宮には、主祭神の豊受大御神に関係する四つの別宮があります。

別宮名祭神特徴・ご神徳
多賀宮豊受大御神荒御魂外宮第一別宮。行動・発展・挑戦の象徴
土宮(つちのみや)大土御祖神(おおつちみおやのかみ)大地の守護神。建築・土地の守り
風宮(かぜのみや)級長津彦命・級長戸辺命風を司る神。農業・航海・天候の守護
月夜見宮(つきよみのみや)月夜見尊外宮の別宮のひとつで、外宮外苑に鎮座

 この中で多賀宮は、外宮本殿の「奥之院」とも呼ばれ、特に重要な儀式が行われる最上位の別宮として位置づけられています。
 唯一月夜見宮のみ境外の鎮座となっています。

境内社(多賀宮・風宮・土宮)

● 多賀宮(たがのみや)

 外宮の別宮の中で最も格式が高いのがこの多賀宮。
 外宮の石段を上った上に鎮座し、豊受大御神の「荒御魂(あらみたま)」を祀り、積極的な力・発展・挑戦を象徴します。
 外宮の第一別宮で正宮に続いてお祀りが執り行われます。
 古くは「高宮」とも呼ばれていました。
 願いを現実化する神として、熱心な信仰を集めています。
 詳しくは別の記事にまとめていますので、そちらの記事もご覧ください。


● 風宮(かぜのみや) ※外宮別宮

 外宮の別宮で、内宮別宮の風日祈宮と同じく、風を司る神である級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)をお祀りしています。古くから外宮宮域に御鎮座しており、正応6年(1293)別宮に加えられたそうです。
 詳しくは別ページにまとめてあるのでそちらの記事もご覧ください

●土宮(つちのみや) ※外宮別宮

 外宮の別宮として御池の西側に鎮座しています。
 大土乃御祖神(おおつちのみおやのかみ)をお祀りし、古くから山田原の鎮守神でしたが、外宮御鎮座以降に宮域の地主神とされ、大治3年(1128)、別宮に昇格したそうです。
 詳しくは別の記事にまとめてあるので、そちらの記事もご覧ください。

度会国御神社(わたらいくにみじんじゃ)

 外宮の摂社であり、御祭神は伊勢国造(くにのみやつこ)・度会神主(わたらいかんぬし)の祖とされる、彦国見賀岐建興束命(ひこくにみがきたけおよつかみのみこと)です。
 外宮の正殿の裏側に鎮座しています。
 見落としがちな場所ですが、忘れずに参拝させていただきましょう。

大津神社

渡会国御神社のさらに奥に進んだ場所にあるのが大津神社です。

上御井神社 ※禁足地のため非公開

下御井神社

三ツ石

伊勢神宮外宮にある「三ツ石(みついし)」は、外宮の正宮(豊受大神宮)の向かい側、古殿地(こでんち)の手前に位置する、三つの大きな石が積み重ねられた場所です。

この場所については、参拝者の方々の間で重要な祭典の場所であるという認識と、パワースポットとして手をかざす人がいるという状況が混在しているため、正確な情報をお伝えします。

⛩️ 三ツ石の本来の意味と役割

三ツ石の正式な名称は川原祓所(かわらのはらいしょ)、または**川原大祓(かわらのおおはらい)**の場所とされています。

  • 式年遷宮における重要な場所: 20年に一度行われる式年遷宮の際、新しく調製された神様の御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)や、ご奉仕にあたる祭主・神職などの奉仕員を、神事に先立ってお祓いし、清めるための神聖な場所です。
  • 豊川の名残: かつて外宮の近くには「豊川(とよかわ)」という川が流れており、その河原で大祓(おおはらい)が行われていたことに由来すると伝えられています。川の流れが失われた後も、その伝統を伝える場所として、目印の石が据え置かれています。

🚫 参拝時の注意点

近年、三ツ石は「強力なパワースポット」としてメディアなどで紹介されることがあり、手をかざしたり、拝んだりする参拝者が増えています。しかし、伊勢神宮では以下の行為を控えるように呼びかけています。

「近年、手をかざす方がいますが、祭典に用いる場所なのでご遠慮ください。」

三ツ石は神様をお祀りするための準備として祓い清めを行う神聖な場所であり、特定のエネルギーを受け取るために手をかざす場所ではありません。参拝の際は、その役割を尊重し、静かにご覧になることをおすすめします。


三ツ石は、伊勢神宮の最も重要な行事である式年遷宮を支える、歴史と伝統を持つ神聖な空間の一部なのです。

清盛楠(きよもりくす)

🌳 清盛楠の概要と由来

 清盛楠は、豊受大神宮の手水舎(てみずしゃ)の向かいに立つ**巨大な楠(くすのき)**です。

  • 樹齢: 900年〜1000年を超えると伝えられる古木です。
  • 特徴: 根元が左右に大きく割れていて、外見上は二本の木のように見えますが、もとは一株の大木だとされています。

📜 名前の由来となった伝承

この楠が「清盛楠」と呼ばれるようになったのは、平安時代末期の武将である**平清盛(たいらのきよもり)**にまつわる有名な伝承があるためです。

  1. 勅使として参向: 平清盛が勅使(天皇の使者)として伊勢神宮に参向した際、この楠の下を通りました。
  2. 冠に枝が触れる: その時、大きく茂った楠の枝が、清盛が着用していた冠(かんむり)に触れてしまいました。
  3. 枝を切らせる: これに怒った清盛が、無礼であるとしてその枝を切らせたという言い伝えから、「清盛楠」と呼ばれるようになりました。

記録によると、平清盛は勅使として三度、神宮に参向しています。この由緒ある古木は、神宮の長い歴史を今に伝える貴重な存在として、参拝者の目を楽しませています。


●亀石

● 火除橋(ひよけばし)

外宮の入り口に架かる橋で、ここから先が神域。
その名の通り、火災から神域を守る願いが込められています。
橋を渡ると、木々の香りとともに空気が一変します。


● 表参道

 外宮の参道は右側通行が基本。
 これは「左側が神様の通る道」であるためです。
 参道を歩くと、緩やかなカーブが続き、自然と心が静まっていきます。
 まれに境内に神鶏がいることがあり見つけたら運がいいかもしれません。


●せんぐう館

伊勢神宮外宮にある「式年遷宮記念 せんぐう館」についてですね。伊勢神宮の最も大切な行事である「式年遷宮」を伝えるための博物館です。


🏛️ せんぐう館の概要

 せんぐう館は、外宮の神域内、美しい勾玉池(まがたま池)のほとりにあります。2013年(平成25年)に行われた第62回式年遷宮を記念して建てられました。

 基本理念は「神宮式年遷宮を伝える」ことです。 20年に一度、社殿を一新し、神様の調度品(御装束神宝)を新調して、大御神に新宮へお遷りいただくという、1300年にわたって続けられてきた式年遷宮のすべてを、分かりやすく紹介しています。

🌟 主な展示内容

 せんぐう館では、伊勢神宮と式年遷宮の歴史、技術、そして祭りの精神を深く知ることができます。

  1. 外宮正殿(げくうしょうでん)の実物大模型
    • 展示室の最も奥には、外宮正殿の妻面(側面)が原寸大(実物大)で再現されています。神宮の社殿建築の荘厳さと美しさを間近で見ることができます。
  2. 御装束神宝(おんしょうぞくしんぽう)
    • 神様に新しくお納めする1,576点にもおよぶ御装束神宝(神様の衣服や武具、調度品など)の製作に使われた道具や、製作工程の資料などが展示されています。日本の伝統的な工芸技術の粋を知ることができます。
  3. 社殿造営の技術
    • 遷宮の社殿を造る宮大工の技術や、実際に使われた道具が紹介されています。古代から受け継がれてきた建築技術の継承についても学べます。
  4. 祭典の様子
    • 最も重要な祭りの一つである**遷御の儀(せんぎょのぎ)**の様子を、1/6スケールの模型で詳細に再現した展示などがあります。

■ 伊勢神宮における外宮の役割

外宮は、神宮全体の「供物と実り」を司る場です。
毎日欠かさず行われる食の神事により、内宮の天照大御神への祈りが支えられています。
つまり、外宮なくして伊勢神宮は成り立たないのです。

また、外宮は「衣食住の豊かさ=生きる力」を象徴しており、
現代では「仕事運・金運・生活の安定」を願う人々からの信仰も厚くなっています。


■ まとめ

伊勢神宮・外宮は、天照大御神をお支えする実りと感謝の神宮
内宮が「祈りの光」なら、外宮は「暮らしを支える土台」。
この二つが調和してこそ、日本の信仰と文化は成り立ってきました。

静かな森に包まれた外宮を歩くと、
自分の生活の中にある「当たり前の恵み」への感謝が、自然と湧き上がってきます。
それこそが、豊受大御神の御心に触れる瞬間なのです。

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