伊勢神宮の内宮境内には、正宮参拝のあとにぜひ訪れたいとされる重要な別宮があります。
それが 「荒祭宮(あらまつりのみや)」 です。
◆御祭神
- 天照大御神 荒御魂(あらみたま)
内宮正宮では「和御魂」を祀り、穏やかに守護する側面を表していますが、荒祭宮は 積極的・勇猛・突破力・現実を動かす力 を象徴する「荒御魂」が祀られる場所とされています。
古来より、伊勢参拝では
正宮参拝 → 荒祭宮参拝
という流れが非常に重視されてきました。
◆由緒と歴史
荒祭宮は内宮の中でも最も重要な別宮とされ、古くから皇室が国家の重要な決断を行う際に祈願を捧げてきた場所でもあります。
古記録によれば、延喜式にも記載される古社で、荒御魂の神威を鎮め、かつ活かす場としての役割を担っていました。
伊勢における“二面の天照大御神”という概念がよくわかる場所であり
この世の現実を強く切り開く力 を象徴する一社でもあります。
◆ご利益
天照大御神の荒御魂は、現実世界を動かすエネルギーを司る側面を持つとされ、以下のようなご利益が伝えられています。
- 現状打破・逆転運
- 仕事の成功
- 勝負運
- 新しい挑戦の後押し
- 大きな決断の後押し
- 転機の強い突破力
守りの力というよりは
「動かす・起こす・掴みに行く」 タイプのご利益です。
◆参拝のおすすめポイント
内宮正宮の参拝を終えたあと、少し坂を下り、木々に囲まれた静かな空間に荒祭宮はあります。
人が少ない時間に訪れると、森の静けさと緊張感のようなものが混ざる独特の空気に触れることができます。
伊勢参拝において「正宮のあと、必ず参るべき場所」と言われる理由を、足を運ぶだけで体感するはずです。
伊勢神宮内宮を訪れる際は
ぜひこの“荒御魂”の社へも足を伸ばし、心と意思をしっかり整え、前へ進む力を授かってください。


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