
福岡県宗像市に鎮座する「宗像大社」。
その中でも陸地にある**「辺津宮(へつみや)」**は、交通安全・航海安全の神様として全国から厚い信仰を集める古社です。
日本神話に登場する三女神を祀る宗像三宮の中心であり、国宝を有する歴史と格式を備えた神社です。

■神社概要
項目 | 内容 |
---|---|
神社名 | 宗像大社 辺津宮(むなかたたいしゃ へつみや) |
所在地 | 福岡県宗像市田島2331 |
創建 | 約2000年前(神功皇后の時代とも) |
主祭神 | 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ) |
社格等 | 式内社(名神大社)、官幣大社、現在は別表神社(神社本庁) |
ご利益 | 交通安全、航海安全、国家安泰、厄除開運 |
御朱印 | あり(授与所にて) |
駐車場 | 大型無料駐車場あり(乗用車200台以上) |
アクセス | JR鹿児島本線「東郷駅」→バス約12分「宗像大社前」下車 |
■ご祭神一覧表
社殿種別 | 社名 | ご祭神 | ご利益・役割 |
---|---|---|---|
本殿 | 宗像大社 辺津宮 | 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ) | 航海安全・国家安泰・女性守護 |
摂社 | 第二宮 | 田心姫神(たごりひめのかみ) | 航海安全・国家安泰・女性守護 |
摂社 | 第三宮 | 湍津姫神(たぎつひめのかみ) | 航海安全・国家安泰・女性守護 |
祭場 | 高宮祭場 | 三女神の降臨地 | 神秘的なパワースポット、古代祭祀跡 |
末社 | 御嶽山神社 ほか複数 | 不詳(境内に複数の小社あり) | 地元守護・災厄除け |
■境内の見どころ
- 総漆塗りの美しい本殿
伝統建築の美が光る社殿は、国の重要文化財に指定。 - 神宝館(しんぽうかん)
約8万点以上の国宝群(沖ノ島出土品)を展示。日本最大級の海の信仰遺物を観覧可能。
沖ノ島での出土品はすべて国宝指定となっています
やばすぎます!! - 高宮祭場
古代の自然崇拝を今に残す祭場。森に囲まれた神秘の空間で静かに祈りを捧げる人も多いです。 - 第二宮・第三宮
三女神のうち、沖ノ島・大島に祀られている神々を、辺津宮でも同時に参拝できる「遙拝所」としての役割を果たしています。
■宗像三女神と宗像信仰
宗像大社は、天照大神がスサノオとの誓約(うけい)で生んだ三女神を祀る全国の総本宮です。
- 沖津宮(おきつみや) → 沖ノ島:田心姫命(たごりひめのみこと)
- 中津宮(なかつみや) → 大島:湍津姫命(たぎつひめのみこと)
- 辺津宮(へつみや) → 現在地:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
辺津宮ではこの三柱を一か所で拝むことができる貴重な場所です。
古代より「海の道を守る女神」として信仰され、日本各地の水軍や海運業者に加え、近年では交通安全祈願として参拝者が絶えません。
■アクセス・地図
- 【住所】:〒811-3505 福岡県宗像市田島2331
- 【アクセス】:
JR鹿児島本線「東郷駅」からバス「宗像大社前」下車(12分)
車:九州自動車道「若宮IC」から約20分 - 【駐車場】:大駐車場完備(無料)
■まとめ|女神たちが見守る聖域で心を清めよう
宗像大社の辺津宮は、海と日本列島の“はざま”を守る、国家と人々の安全を願う女神信仰の中心地。
辺津宮は現地でしか味わえない空気感と、古代から続く祈りの重みが感じられる場所です。
交通安全を祈る旅人も、神話の世界にふれたい歴史ファンも――
宗像の神々に出会う旅に、ぜひ一度訪れてみてください。
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