【神社めぐり】富士山本宮浅間大社 浅間信仰の総本宮と富士山信仰の中心地

静岡県富士宮市に鎮座する「富士山本宮浅間大社」は、全国1300社以上ある浅間神社の総本宮として知られ、富士山信仰の中心に位置する格式ある大社です。富士山を神そのものとして祀る古来からの信仰を今に伝え、日本を代表する聖地として多くの参拝者を集めています。


御祭神

主祭神は 木花之佐久夜毘売命(コノハナサクヤヒメ)。
富士山そのものを神格化する存在とされ、噴火を鎮め、安産・子宝・家内安全・縁結びのご利益があるとされています。

※相殿神として天照大御神、瓊々杵尊なども祀られています。


歴史と由緒

創建は古く、紀元前とも言われるほど日本最古級の山岳信仰の神社です。
平安初期には桓武天皇の勅命により全国浅間神社の総本宮として整備され、国家祭祀の対象にまで格を高めました。

また、境内上空には富士山そのものが「御神体領域」として含まれており、頂上剣ヶ峰にある「奥宮」も富士山本宮浅間大社の管轄です。富士山頂までも管理する神社は全国でここだけという点が非常に特異です。


見どころ

湧玉池(ゆうたまのいけ)

境内にある“日本名水百選”に選ばれた神域の湧水池。
富士山の雪解け水が湧き出す神聖な場所で、かつてはここで身を清めてから富士登拝に向かったと言われます。

富士山頂奥宮

富士山の山頂部も大社の神域。
富士登山者の憧れの“山頂参拝”こそ、古来の浅間信仰の原型です。

大社造りの荘厳な社殿

徳川家康により再建された社殿は国の重要文化財。朱色が鮮やかで迫力があります。


祭事

7月1日の「山開き」
富士山信仰の象徴ともいえる神事で、全国から人々が参加します。
また5月の流鏑馬祭も格式ある大祭として人気の行事です。


アクセス

静岡県富士宮市宮町1−1
JR富士宮駅から徒歩約10分


まとめ

富士山本宮浅間大社は、山岳信仰・日本神話・国家祭祀が融合した日本屈指の聖地。
「富士山の総本宮」として特別な重みと歴史を持ち、参拝者は誰しも自然と背筋が伸びる気配を味わいます。富士観光とセットで訪れれば、富士山の“神としての姿”を深く体感できる場所です。

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