――“神の湯”と呼ばれた玉造温泉を守り、勾玉文化の聖地を今に伝える社
◆玉造湯神社とは
島根県松江市、玉造温泉の中心に鎮座する玉造湯神社(たまつくりゆじんじゃ)。
玉造温泉は「神の湯」と称され、日本最古級の温泉としても知られています。
この地は古代から 勾玉の産地 としても極めて重要な地域であり、
玉造湯神社は、まさに「玉造り」と「湯治」の文化を守り伝えてきた神社です。
所在地:島根県松江市玉湯町玉造
※出雲大社参拝の前後に立ち寄る参拝者も非常に多いスポット。
◆ご祭神
- 櫛明玉命(くしあかるたまのみこと)…玉造氏の祖神・勾玉を司る神
- 大名持命(おおなもちのみこと)
- 少彦名命(すくなひこなのみこと)
特に櫛明玉命は「玉造り」「宝飾」「工芸」の神として名高く、
出雲における勾玉文化の中心存在です。
◆由緒・歴史
玉造温泉は「出雲国風土記」にもその効能がしっかり記載されており、
奈良時代にはすでに 温泉療法と勾玉製造が共存する聖地 として成立していました。
- 玉は魂の象徴
- 温泉は身体を癒す神授の水
この「魂と肉体を整える場所」だったことが、玉造湯神社の在り方にも反映されます。
現代でも“美肌の湯”と呼ばれ、全国から参拝と温泉を目的に訪れる人が絶えません。
◆見どころ
●美肌祈願が特に人気
化粧水を奉納する参拝者すらいるほど、美や美容向上のご利益が信仰されています。
●姫神広場の勾玉スポット
温泉街にある「勾玉の形をした池」は
写真スポットとしても非常に知られています。
●周辺は勾玉土産の聖地
玉造温泉では実際に勾玉関連のお店が数多くあり、
古代と現代のアクセサリー文化が地続きで残っています。
◆ご利益
- 美肌・美の向上
- 良縁
- 手仕事・工芸の上達
- 健康回復・温泉効能運向上
とくに「美容」「女性的なツキ」を求める参拝で人気です。
◆アクセス
JR玉造温泉駅から車で約5分。
温泉街の中心エリアにあるため、参拝と湯めぐりをあわせて楽しめます。
◆まとめ
玉造湯神社は、出雲の“玉”文化と温泉文化の両方のルーツを持つ
非常にユニークな神社。
ただ参拝するだけでなく、
玉造温泉の湯に浸かり、勾玉文化に触れ、その土地の「美と癒し」を体験する巡礼
という形が最もこの神社を味わう正しいスタイルかもしれません。

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