――巨大な石の神「石乃宝殿」を祀る、不思議と謎に満ちた古社

住所 :〒676-0823 兵庫県高砂市阿弥陀町生石171
電話 :0794471006
社務所 :
兵庫県HP:https://www.hyogo-tourism.jp/spot/612
Wiki :生石神社
主祭神:大穴牟遅命(おおなむちのみこと)※別名 大国主命(おおくにぬしのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
大国主大神、生石子大神、粟嶋大神、高御位大神を配祀する
社格 :級県社
創建 :崇神天皇治世
御由緒


創建は古代とされ、
『播磨国風土記』にも関連伝承が登場する歴史深い神社。
日本古来の「磐座信仰」の濃厚な痕跡を残し
社殿よりも石そのものが信仰の中心にあるのが特徴。
“石そのものが御神体”という、縄文的な信仰の深層を濃く映している希少な神社です。
◆生石神社とは
生石神社(おうしこじんじゃ)は、兵庫県高砂市阿弥陀町に鎮座する古社で、
特に境内にある巨大な「石乃宝殿(いしのほうでん)」で全国的に知られています。
崇神天皇の代に疫病がはやり、その際天皇陛下の枕元に主祭神であるオオナムチノミコトとスクナヒコノミコトがたち、神社を創建し祀るようにと神託があって、崇神天皇がその通り神社を建てて祀ったところ、疫病がおさまったとされています。
この石乃宝殿は重さ約500トン以上と推定され、
「宙に浮く巨石」、浮石として非常に有名。
あの
東霧島神社の天の逆鉾
御釜神社の四口の神竈
と並び
「日本三奇」のひとつにも数えられています。
日本三奇とは
日本三奇とは日本にある奇妙な物を集めたものです
詳しくは別の記事でまとめているのでそちらをご覧ください
◆見どころ
石の宝殿 浮石


◆石乃宝殿の正体と伝説
生石神社を語るうえで避けて通れないのがこの石乃宝殿。
三方が地面から浮いているように見える巨大石で
古来より人々を驚かせてきました。
誰が・どうやって作ったのか未だ謎のまま。
伝承としては
- 古墳用石室(横口式石槨)を切り出した後に、何らかの理由で放棄された物
- 古代インド叙事詩に登場するヴィマーナ(神が乗ってきたとされる飛行物体)??
- 天孫降臨で使用された天の磐舟
など複数説が存在し、確定できないため “謎の巨石” とされ続けています。
この「宙に浮くように見える」光景が
霊石信仰・奇跡信仰として人々の畏敬を集める理由です。
特に巨石の前に立つと、
古代人が「ここに神が宿る」と感じた理由が直感的に理解できるような
強い“存在感”があります。
冒頭でご説明したとおり、日本三奇の一つにも数えられており、詳しくは別のページでまとめていますので、そちらをご覧ください
浮石資料館
営業日 :土・日・祝日
営業時間:10:00~15:00
石の宝殿についての資料を展示した資料館
靈石


石の宝殿のすぐわきに鎮座しています。
石の宝殿の分石とされる靈石。
力いっぱい押して偉大な力をいただきましょう
◆ご利益
- 生命力の生成
- 大地のパワー
- 心身の癒し
- 開運・厄除
特に「根本の力」「地の力」を感じる参拝に向く神社です。
◆アクセス
JR宝殿駅から徒歩約20〜25分。
比較的アクセスしやすく、神秘体験に出会える良スポット。
◆まとめ
生石神社は、日本神話・古代国家成立以前の
“石に宿る神”の信仰をそのまま現在に伝える貴重な神社。
石乃宝殿はまさに
日本の信仰史が凝縮された巨大石の聖遺物と言える存在です。
神話や巨石伝承が好きな方には必訪の社。

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