■ 白旗神社とは
神奈川県藤沢市に鎮座する白旗神社(しらはたじんじゃ)は、
源義経(みなもとのよしつね)を主祭神とし、
“源氏の武運” や “開運・勝負運” で知られる神社です。
白旗とは「源氏の旗印」である白い旗を意味し、
源平合戦の英雄・義経に由来した社名となっています。
境内は清々しく、歴史と武家文化の香りが残る神社で、
藤沢の総鎮守・遊行寺(時宗総本山)とも深く関わる地域の中心的な存在です。
■ 基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 神社名 | 白旗神社(しらはたじんじゃ) |
| 所在地 | 神奈川県藤沢市藤沢2-4-7 |
| 主祭神 | 源義経公 |
| 合祀神 | 源頼朝公(境内社・白旗龍王大神)ほか |
| 創建 | 鎌倉時代と伝わる |
| ご利益 | 勝負運、開運招福、武運長久、厄除け、心願成就 |
| 祭礼 | 白旗祭(7月)、義経祭など |
■ 白旗神社の歴史
● 源義経公への崇敬から始まる
白旗神社は、源義経を弔うために創建された社と伝えられています。
義経を英雄視した東国武士たちの信仰が篤く、
藤沢の地に義経の霊魂を祀る社が建てられたのが始まりとされます。
● 時宗の遊行寺との深い関係
すぐ近くにある 遊行寺(清浄光寺) は、時宗の総本山。
中世〜近世を通じて白旗神社は遊行寺の社殿守護として崇敬され、
藤沢宿の繁栄とともに発展してきました。
■ 祭神・源義経公とは
源義経は、源平合戦の軍略家として日本史に名を残す武将。
- 鵯越の逆落とし
- 一ノ谷の戦い
- 屋島の戦い(那須与一の扇の的)
- 壇ノ浦の戦い
など、多くの合戦で英雄的勝利を飾った人物です。
悲劇的な最期を迎えたものの、後世では「悲運の英雄」として尊敬され、各地に義経信仰が広がりました。
白旗神社は、その義経を主祭神として祀る全国的にも珍しい神社です。
■ 見どころ
● ① 本殿
白木を基調とした清らかな社殿で、
義経を祀るにふさわしい凛とした雰囲気があります。
● ② 白旗龍王大神
境内社として源頼朝公を合祀し、龍神として祀っています。
義経と頼朝が同じ境内に祀られるという珍しい配置は、
“武士たちの鎮魂” を象徴するようです。
● ③ 義経・弁慶像
境内には義経と弁慶の像があり、
歴史ロマンを感じさせるフォトスポットになっています。
● ④ 境内の御神木
古木の楠や榧の木が残り、鎌倉・藤沢の歴史を感じることができます。
■ ご利益
白旗神社は、武士の信仰を背景にした神社であるため、
次のようなご利益が特に有名です。
- 勝負運アップ
- 仕事運・成功運
- 開運招福
- 技芸上達(義経の武芸にちなむ)
- 厄除け・心願成就
スポーツ選手や受験生が参拝に訪れることも多く、
「ここぞ」という場面の運を強固にしてくれる神社として知られています。
■ 年間の主な祭礼
● 白旗祭(7月)
神輿が藤沢の街を練り歩く勇壮な祭り。
地元で最も熱気のある夏の風物詩です。
● 義経祭
義経の命日に合わせて行われる慰霊祭。
静かで厳かな雰囲気の中、義経への祈りが捧げられます。
■ 周辺の見どころ
白旗神社のすぐ近くには—
● 遊行寺(時宗総本山)
国指定重要文化財の建物や仏像が多く、藤沢の歴史の中心ともいえる寺院。
● 藤沢宿跡(東海道)
江戸時代の面影が残る宿場町の散策が楽しめます。
● 湘南エリアへのアクセス良好
藤沢は江の島や鎌倉へ行く際の玄関口でもあり、
旅の途中の参拝にも最適です。
■ アクセス
- JR藤沢駅 北口より徒歩約10分
- 小田急線・江ノ電 藤沢駅からも徒歩圏内
交通アクセスの良さは、旅でも参拝でもとても便利。
■ まとめ
源義経を主祭神とする神奈川県の白旗神社は、
武家ゆかりの由緒を色濃く残す“勝負運の聖地”。
境内の清らかさと、義経への崇敬が今も息づく雰囲気は、
歴史好きはもちろん、勝負事に挑む人にも人気の神社です。
藤沢宿や遊行寺と合わせて巡ると、
鎌倉武士の歴史を深く感じられる旅になります。


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