【神社めぐり】鳥取県鳥取市|宇倍神社(うべじんじゃ)~因幡国一之宮として崇敬を集める金運・商売繁盛の神社~

◆はじめに

鳥取県鳥取市国府町に鎮座する「宇倍神社(うべじんじゃ)」は、古くから“因幡国一之宮”として厚い崇敬を受けてきた格式高い神社です。
御祭神は奈良時代以前から活躍した実在の人物であり、古代因幡国の政治・経済・文化を支えた偉大な功臣を祀っています。金運や商売繁盛、出世開運のご利益があるとして全国から参拝者が訪れる、鳥取を代表する神社の一つです。


◆神社の概要

  • 名称:宇倍神社(うべじんじゃ)
  • 鎮座地:鳥取県鳥取市国府町宮下651
  • 社格:旧国幣中社・因幡国一之宮
  • 御祭神:武内宿禰命(たけうちのすくねのみこと)
  • 創建:不詳(『因幡国風土記』にも記載あり、奈良時代以前と伝わる)

◆御祭神・武内宿禰命とは?

宇倍神社の御祭神・**武内宿禰命(たけうちのすくねのみこと)**は、日本書紀や古事記にも登場する伝説的な忠臣です。
五代の天皇(景行・成務・仲哀・応神・仁徳)に仕えたとされ、政治・外交・軍事に優れた智将でした。

彼は国家安泰と民の幸せのために尽力し、「長寿」「知恵」「忠誠」の象徴とされます。
その功績から、商売繁盛や出世開運、長寿・家運隆盛の神として崇敬を集めています。


◆宇倍神社の歴史

宇倍神社の創建年代は定かではありませんが、奈良時代初期の『因幡国風土記』(713年編纂)にすでにその名が記されており、1300年以上の歴史を誇ります。
平安時代には延喜式内社に列せられ、因幡国の一之宮として朝廷や武家の厚い信仰を受けてきました。

特に、室町時代には因幡守護・山名氏の崇敬を受け、江戸時代には鳥取藩主池田家の祈願所となり、藩の守護神として篤く奉られました。


◆ご利益

宇倍神社は「金運」「商売繁盛」「出世運」「長寿」のご利益で有名です。
特に注目すべきは、武内宿禰命が日本の紙幣に描かれた神様である点。

明治時代、日本銀行が初めて発行した**日本最初の紙幣「1円札(肖像:武内宿禰命)」**に選ばれたことから、
「お金に縁がある神社」「金運の神様」として信仰が広まりました。

そのため、商売人や投資家などからの人気も高く、財運上昇を祈願して参拝に訪れる人が後を絶ちません。


◆見どころ

◇一之宮の風格漂う社殿

現在の本殿は明治時代に再建されたものですが、流造の美しい檜皮葺の社殿が森の中に堂々と佇みます。
厳かな空気と清浄な境内が心を落ち着かせ、参拝するだけで気持ちが整う場所です。

◇神門と石段

参道を進むと立派な神門と長い石段が見えます。石段を登ると高台に本殿があり、
鳥取平野を見渡す景観が開け、まさに「神々の坐す地」と呼ぶにふさわしい絶景が広がります。

◇金運守・福銭

宇倍神社ならではの人気のお守りが「金運守」や「福銭」。
財布に入れておくと金運が上がると評判で、特に1円札のデザインをモチーフにしたお守りは人気があります。

◇境内の摂社・末社

境内には多くの摂末社があり、
中でも「武内神社」や「日吉神社」「恵比須社」などは、地元の方々の信仰が深く息づいています。


◆年中行事

  • 例大祭(5月1日):古くから続く因幡国最大の祭礼。地元の人々で賑わい、伝統行事「流鏑馬神事」も行われます。
  • 新嘗祭(11月23日):五穀豊穣に感謝する祭典。農業神としての側面も見られます。
  • 歳旦祭(1月1日):初詣には多くの参拝者で賑わい、県内外からの参拝者が列をなします。

◆アクセス情報

  • 所在地:鳥取県鳥取市国府町宮下651
  • アクセス
    JR鳥取駅からバスで約20分、「宮下」停留所下車徒歩約5分
    鳥取自動車道「鳥取IC」から車で約15分
  • 駐車場:あり(無料)

◆まとめ

宇倍神社は、因幡国一之宮としての歴史的威厳と、金運・商売繁盛のご利益を併せ持つ神社です。
古代から人々の生活を見守り続けてきた武内宿禰命の力にあやかり、参拝後に“金運上昇”を実感する人も多いとか。

鳥取を訪れる際には、ぜひ一度立ち寄りたい“財運の聖地”です。
心静かに手を合わせ、長寿と繁栄の神に感謝を捧げてみてはいかがでしょうか。

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