今回はあま市にある、尾張四観音 甚目寺観音についてご紹介します。
住所:愛知県あま市甚目寺東門前24番地
電話:052-442-3076
営業時間:
駐車場:
公式HP:
WIKI:
― 尾張四観音の筆頭、千年を超えて信仰を集める古刹 ―
愛知県あま市に位置する**甚目寺観音(正式名:鳳凰山 甚目寺)**は、尾張地方を代表する名刹のひとつであり、「尾張四観音」の筆頭として知られています。
名古屋近郊にありながら、境内に一歩足を踏み入れると、古代から続く観音信仰の重みと、静謐な空気に包まれる特別な場所です。
本記事では、甚目寺観音の創建・歴史・本尊・建築・信仰・年中行事・見どころを中心に、初めて訪れる方にも、何度も参拝している方にも役立つ形で詳しく解説します。
甚目寺観音の基本情報
- 寺名:鳳凰山 甚目寺(じもくじ)
- 通称:甚目寺観音
- 宗派:真言宗智山派
- 本尊:聖観世音菩薩
- 所在地:愛知県あま市甚目寺東門前
- 札所:尾張四観音 第一番札所
創建と由緒 ― 推古天皇の時代に遡る古刹
甚目寺の創建は、推古天皇5年(597年)と伝えられています。
開基は、仏教伝来の中心人物として知られる用明天皇の皇子・上宮王(聖徳太子)、あるいはその命を受けた僧によるものとされ、極めて古い成立を誇ります。
寺名の「甚目寺(じもくじ)」は、古代の地名「甚目(じもく)」に由来するとされ、古代尾張国の中心地域における重要な宗教拠点であったことがうかがえます。
本尊・聖観世音菩薩 ― 人々の苦しみを聞き取る仏
甚目寺観音の本尊は聖観世音菩薩です。
聖観音は、観音菩薩の基本形ともいえる姿で、千手観音や十一面観音のような多面多臂の形ではなく、穏やかで人に近い姿をしています。
聖観音のご利益
- 苦難・災厄除け
- 病気平癒
- 家内安全
- 心の安寧
古来より「現世利益に近い観音」として信仰され、庶民の暮らしに深く根付いてきました。
尾張四観音の筆頭としての役割
甚目寺観音は、尾張四観音の第一番札所です。
尾張四観音とは
- 甚目寺観音(あま市)
- 荒子観音(名古屋市)
- 龍泉寺観音(名古屋市)
- 笠寺観音(名古屋市)
この四寺は、名古屋城を中心とした結界的配置をなしているとも言われ、江戸時代以降、尾張徳川家や庶民の間で広く信仰されました。
特に甚目寺観音は「東の要」とも位置付けられ、年始の参拝寺としても重視されてきました。
国指定重要文化財・三重塔 ― 尾張最古級の塔
境内最大の見どころが、国指定重要文化財の三重塔です。
- 建立:鎌倉時代(文永年間)
- 特徴:
- 尾張地方最古級の三重塔
- 和様建築を基調とした端正な姿
- 屋根の反りが美しく、均整の取れた構造
この塔は、戦乱や災害を免れ、700年以上の時を超えて現存しています。
尾張地方における中世仏教建築の貴重な実例であり、建築史的価値も非常に高い建造物です。
南大門と境内構成 ― 開かれた祈りの空間
甚目寺観音の境内は、比較的平坦で見通しが良く、古代寺院らしい「開かれた構造」を持っています。
主な伽藍
- 南大門
- 本堂
- 三重塔
- 薬師堂
- 鐘楼
特に本堂前の広場は、縁日や法要の際には多くの参拝者で賑わい、**「生きた寺」**としての姿を今に伝えています。
甚目寺観音の年中行事と縁日
毎月18日の縁日
観音菩薩の縁日とされる毎月18日には、多くの参拝者が訪れます。
特に1月18日は「初観音」として知られ、商売繁盛や一年の無事を願う人々で賑わいます。
節分会
節分には豆まき行事が行われ、地域住民にとって年中行事の重要な節目となっています。
甚目寺観音と地域信仰 ― 庶民とともにあった寺
甚目寺観音は、貴族や武家の庇護だけでなく、農民・町人とともに歩んできた寺です。
市場や門前町と結びつき、生活の中心に観音信仰が存在していました。
この「生活に寄り添う観音信仰」こそが、甚目寺観音が千年以上も信仰を集め続ける理由と言えるでしょう。
参拝のポイントとおすすめの歩き方
- 南大門で一礼
- 本堂で観音菩薩に参拝
- 三重塔をじっくり拝観
- 境内を一周し、歴史の重なりを感じる
静かな時間帯(午前中早め)が特におすすめです。
まとめ ― 尾張仏教文化の原点に触れる寺
甚目寺観音は、
✔ 推古天皇期創建の古刹
✔ 尾張四観音の筆頭
✔ 国指定重要文化財の三重塔
✔ 庶民信仰とともに歩んだ歴史
これらすべてを併せ持つ、尾張を代表する観音霊場です。

コメント