四国地方は、弘法大師空海が開いた四国遍路の巡礼地として知られますが、それ以前から国ごとに一宮が鎮座し、人々の信仰を集めてきました。特に瀬戸内海に面した伊予国の一宮は、全国の海人(あま)から崇敬されています。
四国地方の一宮一覧(主要な神社)
国名 | 一宮(主な神社) | 御祭神(主祭神) | 由緒(簡記) |
阿波国 | 大麻比古神社(おおあさひこじんじゃ) (徳島県鳴門市) | 大麻比古神(おおあさひこのおおかみ)、猿田彦大神(さるたひこのおおかみ) | 阿波忌部氏の祖神を祀る。方除け、交通安全の神として篤い信仰を集める。大麻山に鎮座する古社。 |
讃岐国 | 田村神社(たむらじんじゃ) (香川県高松市) | 倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)他五柱(総称:田村大神) | 龍神を祀るとも言われ、古くから水利の守護神として崇敬された。病気平癒、方除けの神。 |
伊予国 | 大山祇神社(おおやまづみじんじゃ) (愛媛県今治市) | 大山積神(おおやまづみのかみ) | 全国一万余の山祇神社・三島神社の総本社。古来より「日本総鎮守」と称され、海路の守護神として崇敬される。 |
土佐国 | 土佐神社(とさじんじゃ) (高知県高知市) | 味鋤高彦根神(あじすきたかひこねのかみ)、一言主神(ひとことぬしのかみ) | 土佐国開拓の祖神を祀り、古くから朝廷の崇敬を受けた。開運招福、諸業繁栄の神として信仰される。 |
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