【神社めぐり】八幡の総本宮と豊後の古社が結ぶ神仏習合の道(大分県)

大分県(旧・豊前国、豊後国)は、古来より九州の東の玄関口として栄え、特に宇佐神宮は全国の八幡信仰の総本宮として日本の歴史と信仰に大きな影響を与えてきました。また、六郷満山に代表されるように、神仏習合の文化が色濃く残る地域です。

ここでは、大分県を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
宇佐神宮 (うさじんぐう)八幡大神(応神天皇)、比売大神、神功皇后全国約4万社八幡様の総本宮であり、皇室からも伊勢神宮に次ぐ第二の宗廟として崇敬されてきました。豊前国一宮。本殿は独特の八幡造で国宝。厄除け、開運、武運の神として信仰されています。
西寒多神社 (ささむたじんじゃ)西寒多大神(天照皇大御神、月読尊、天忍穂耳命の総称)豊後国一宮。神功皇后が三韓征伐からの帰途に白旗を立てたのが起源とされ、古くから豊後国で唯一の大社として崇敬されてきました。五穀豊穣、延命長寿、厄除けにご利益があります。
柞原八幡宮 (すばるはちまんぐう)八幡大神、比売大神、神功皇后宇佐神宮から勧請された神社で、大分市にある豊後国一宮(西寒多神社と並ぶ説あり)。古くから大友氏など領主の崇敬を受けました。厄除け、家内安全、交通安全にご利益があります。
縣神社 (あがたじんじゃ)大山祇命(おおやまつみのみこと)、軻遇突智命(かぐつちのみこと)日田市に鎮座し、日田祇園山鉾行事を奉納する神社の一つ。山の神、火の神を祀り、特に疫病退散を祈願する祇園祭で知られています。
奈多宮 (なだぐう)比売大神(宗像三女神) 他宇佐神宮の八幡神顕現以前の地主神とされる比売大神を祀る神社。海に浮かぶ社として知られ、海上安全、大漁満足にご利益があります。神仏習合の色が濃い国東半島六郷満山の信仰と深く関わってきました。

八幡信仰のルーツと神仏習合の文化

宇佐神宮は、八幡信仰発祥の地として、日本の歴史に度々登場する重要な場所です。その本殿の造りや、地主神である比売大神を祀る配置にも、独自の信仰の歴史が色濃く残っています。また、国東半島の奈多宮のように、海と共に生きる人々の信仰や、仏教文化と融合した神社の姿も大分県ならではの特徴です。

悠久の歴史と神聖な空気に包まれた大分県で、日本の信仰の源流に触れる旅をお楽しみください。

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