【書物図鑑】竹内文書(たけうちもんじょ)―古代超長期歴史を記したとされる異色の古史古伝―


■竹内文書とは

竹内文書は、茨城県石岡市にある皇祖皇太神宮(こうそこうたいじんぐう)に代々伝わってきたとされる文書群で、竹内巨麿(たけうち・きよまろ)が表に出したことで世に知られるようになった古史古伝です。

内容は一般に知られる古史の範囲を大きく超え、神代から世界各地の統治、宇宙的スケールの歴史までが記されているとされる点に大きな特徴があります。

記紀や一般歴史資料とは全く異なる世界観を持ち、極めてファンタジックでミステリアスな古史書として扱われています。

※研究者の多くは伝承史料として扱うのが妥当とみています
(制作年代・史料裏付けが学術的には確認されていないため)。


■竹内文書が語る世界観のポイント

内容の特徴概要
日本は太古より世界の中心日本から全世界の文明が発祥したと説く
皇統は極めて古く続いていると記述現代の天皇家より遥か以前からの皇統が存在したと語る
神々が乗る天空の船の記述天浮船など超古代航空・空間移動的描写
世界の神々は日本と繋がる世界の宗教源流や文明が日本から派生したと解釈可能な記述が多い
宇宙・地球規模のサイクルを記す地球文明の繁栄と衰退の繰り返しを数回記述

このスケールの大きさこそが、竹内文書がオカルト/日本神秘史の中でも特に人気が高い理由と言えます。


■皇祖皇太神宮(石岡市)と竹内家

竹内文書は、竹内家に秘伝として伝えられてきたとされ、その保管・伝承の中心となったのが石岡市の皇祖皇太神宮

現在ではこの神社を訪ねると、文書の展示紹介や古史古伝に関連した案内があり、現地で異世界的歴史観にふれる体験ができる場所としても知られています。


■竹内文書の注目度と現代的価値

考古・文献学の世界では史実的信憑度よりも、
・日本人の古代観の多様性
・民族神話創出の想像力
・スピリチュアル・民間伝承の発展形

としての価値が語られることが多い文書です。

YouTube・都市伝説界隈では必ず登場する“定番テーマ”であり、
超古代史ロマンの象徴とも言えます。


■まとめ

竹内文書は、学術的な史料として扱うよりも

「日本の神話ファンタジーが最大限に拡張された古代史世界観」

として読むと魅力が理解しやすい文書と言えます。

記紀とは違うもう一つの古代世界。
それは「もし日本の歴史がこうだったら?」という最高級のロマンでもあり、日本人の神話創造力の懐の深さを示す存在とも言えるでしょう。

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