【神社めぐり】山梨県・武田神社―― 甲斐の虎・武田信玄を祀る“勝運”の聖地 ――


◆ はじめに

山梨県甲府市に鎮座する 武田神社(たけだじんじゃ) は、
“甲斐の虎”と称えられた戦国武将 武田信玄公 を御祭神とする神社です。

境内はかつての 武田氏館(躑躅ヶ崎館 つつじがさきやかた) の跡地に造営されており、
そのまま国の史跡にも指定されています。
武田信玄の居館跡がそのまま神社となっている、全国でも非常に珍しい神社です。


◆ 基本情報

項目内容
所在地山梨県甲府市古府中町2611
創建大正8年(1919年)
主祭神武田信玄公
旧社格県社
特徴史跡・武田氏館跡に鎮座、勝負運・必勝祈願の聖地

◆ 武田神社の歴史

● 武田信玄公を祀るために創建

大正時代、甲府市民を中心に「偉大な郷土の英雄・信玄公を祀りたい」という声が高まり、
信玄公の居館跡であった躑躅ヶ崎館跡に 武田神社が創建 されました。

信玄は政治・軍事・経済・外交に秀でた名将として知られ、
“甲斐の発展を築いた恩人” として、今なお山梨県民から深く尊敬されています。


◆ 境内の見どころ

● ① 大手門・堀・石垣(武田氏館跡)

武田神社の敷地全体が躑躅ヶ崎館跡であり、
・大手門
・堀
・石垣
が当時の面影を強く残しています。

戦国大名の壮麗な館跡の雰囲気を直接感じられる点が、他の神社にはない魅力です。


● ② 拝殿・本殿

拝殿は厳格で気品ある造りで、
「勝負の神」「戦国最強の軍神」を祀る神社として多くの参拝者が訪れます。


● ③ 甲陽武能殿

武田家に伝わる芸能を奉納する場として造られた建物。
ここでは祭礼や奉納行事も行われ、武田氏文化の伝統を見ることができます。


● ④ 宝物殿(甲陽武能殿内)

宝物殿では武田氏に関する歴史資料が展示されることがあります。
・武田家家紋「武田菱」
・軍扇
・ゆかりの刀剣
など歴史ファン必見の展示も。

公開日は限られるため要確認です。


● ⑤ 姫の井戸(御神水)

境内にある「姫の井戸」は、
武田家の女性たちが身を清めた井戸 と伝わる霊水。

今では「延命長寿・健康・浄化」のご利益があるとして人気スポットになっています。


◆ ご利益

武田神社は武田信玄公の人物像から、
次のご利益で特に知られています。

● ❶ 勝負運・勝利祈願

戦国最強の武将のひとり。
受験・スポーツ・ビジネスの勝負運を求めて参拝者が絶えません。

● ❷ 開運厄除

信玄は治水・人心掌握・内政に優れた人物で、
「困難に強い」「災厄を遠ざける力を持つ」 として信仰されています。

● ❸ 出世運・仕事運

名将として名高い信玄のように
“困難を突破し成功をつかむ” パワーを授けると伝えられています。


◆ 武田神社の御朱印

御朱印には、
武田菱(四つ菱) の印が押されるのが特徴。

また「風林火山」の文字が入った特別御朱印が頒布される時期もあり、
歴史ファンに非常に人気があります。


◆ アクセス

● JR甲府駅から
・徒歩:約30~35分
・バス:「武田神社」行きで約10分、下車後すぐ

● 車の場合
駐車場あり(無料)


◆ まとめ

武田神社は、
“武田信玄の居館跡”という唯一無二の価値を持つ神社 です。

歴史ファンはもちろん、
勝負運・仕事運・運気上昇を願う方にとっても強力なパワースポット。

館跡の静かな空気に触れると、
信玄公の知略と気迫を感じられる特別な参拝体験となるでしょう。

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