【参拝に行く前に】神社で行う子どもの行事

 日本には、子どもの成長を願って神社で行われてきた伝統行事が数多く残っています。ここでは、生まれてから成長していく過程で行う主な神事を、時期・内容・意味とともに一覧で紹介します。


■ 神社で行う子どもの行事一覧表

行事名時期内容・意味
初宮参り(お宮参り)生後30日前後(地域で差あり)赤ちゃんが生まれて初めて氏神様へ参拝し、無事の誕生を報告し健やかな成長を祈る。
お食い初め(百日祝い)生後100日前後「一生食べ物に困らないように」と願う儀式。神社で祝祷を受ける場合もある。
初節句(桃の節句/端午の節句)女の子:3月3日 男の子:5月5日子どもの健やかな成長と身体の守りを願う行事。神社で祈祷を受ける家庭も増えている。
七五三(3歳・5歳・7歳)11月15日を中心に10〜11月成長の節目を祝う儀式。神様に報告と感謝を伝え、これからの成長を祈願する。
十三詣り数えで13歳(多くは3〜5月)知恵・智慧が授かると言われる行事。特に京都・関西圏で盛ん。学問成就や大人への準備を祈る。
学業成就・合格祈願受験前、年度替わり学校受験や勉強の成果を願う祈願。子どもだけでなく親子で参るケースも多い。
成人奉告祭(成人式参拝)二十歳の成人の日前後成人を迎えたことを神様へ報告し、これからの人生の無事を祈る。

■ 神社で行う子どもの行事とは?

 神道では「子どもは神様からの授かりもの」という価値観があり、誕生から成長の節目ごとに神様へ報告し、加護を祈る風習が受け継がれてきました。

 ここでは代表的な行事を簡単に解説します。


◆ 初宮参り(お宮参り)

 赤ちゃんがこの世に誕生したことを神様に報告する最初の参拝。
 氏神様に赤ちゃんを紹介し、健やかな成長を願う大切な儀式です。


◆ お食い初め(百日祝い)

 「これからの人生、食べ物に困らず健康でありますように」と願う儀式。家庭で行う場合が多いですが、神社で祈祷を受ける家庭も増えています。


◆ 初節句(桃の節句・端午の節句)

 女の子は健やかな成長と穏やかな人生を、男の子は力強さと無病息災を祈りました。
雛人形や五月人形に神様の力を宿すという考えもあります。


◆ 七五三

 3・5・7歳という節目を祝い、神様に感謝を伝える伝統行事。
写真を撮るだけのイベントではなく「子どもの無事な成長を祈る神事」として古くから続いています。


◆ 十三詣り

 数えで13歳は“知恵がつき始める年”とされ、「智慧(ちえ)」を授かる儀式として平安時代から行われています。
学問成就や心身の成長を願う意味があります。


◆ 学業成就・合格祈願

 受験生だけでなく、小学生や中学生でも祈願する家庭は多く、学びの節目の参拝として現代でも定着しています。


◆ 成人奉告祭

 成人式のタイミングで「大人になりました」と神様へ報告する儀式。
人生の節目を祝う神社ならではの伝統行事です。


■ まとめ

神社で行われる子どもの行事は、
「無事に生まれてくれてありがとう」
「元気に成長しますように」

という親の願いを形にした、温かい日本の伝統文化です。

一覧表を参考に、家族のライフイベントに合わせて神社参拝を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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