赤ちゃんが生まれて最初に迎える神社での行事「初宮参り(お宮参り)」。
無事に生まれてきてくれたことへの感謝を伝え、これからの健やかな成長を祈る大切な儀式です。
「いつ行けばいいの?」「どんな服装が良い?」「当日の流れは?」
と疑問に思う方に向けて、この記事では初宮参りの意味から準備、参拝のマナーまでを分かりやすく解説します。
■ 初宮参りとは
初宮参りとは、赤ちゃんの誕生を神様に報告し、これからの健康と無事を祈願する儀式です。
日本では古来、「子どもは神様からの授かりもの」と考えられてきました。
そのため、生まれた土地を守る氏神様へ赤ちゃんを紹介する意味が込められています。
また、家族にとっては「新しい家族ができた」という節目の日。
親や祖父母がそろって参拝することで、家族の絆を再確認する大切な行事でもあります。
■ 初宮参りはいつ行く?
一般的には以下の時期に行うとされています。
- 男の子:生後30〜32日頃
- 女の子:生後31〜33日頃
ただし、近年は
- 母子の体調
- 天候
- 家族の予定
などを優先し、生後1〜3か月程度の無理のない時期を選ぶ家庭がほとんどです。
大切なのは、
“安心してお参りができる日”
を選ぶことです。
■ どこの神社に参拝する?
本来は、赤ちゃんの住む地域を守る**氏神様(うじがみさま)**に参拝するのが基本です。
ただし最近では、
- ゆかりのある神社
- 家族に親しまれている神社
- ご祈祷の対応がしっかりしている神社
など、家族の思いに合わせて選ぶことが増えています。
どの神社に行っても問題ありません。
■ 初宮参りの服装
● 赤ちゃん
伝統的には「祝い着(産着)」
- 男の子:熨斗目模様(鷹・兜など)
- 女の子:友禅模様(花柄・鼓など)
最近では
- 白いセレモニードレス
- 春秋は薄い和風の羽織
なども多く、和洋どちらでも問題ありません。
● 両親・家族
- フォーマルな服装(スーツ・ワンピース・訪問着)
- 色は落ち着いたトーンが無難
- 写真を撮る場合は、家族の服装のバランスが整うよう意識
■ 初宮参りの当日の流れ
1. 受付
神社の授与所や社務所でご祈祷の申し込みをします。
初穂料(祈祷料)は5,000〜10,000円前後が一般的。
2. ご祈祷
神職が祝詞(のりと)を奏上し、赤ちゃんの健やかな成長を祈ります。
所要時間は15〜20分程度。
3. 授与品の受け取り
- お守り
- お札
- 絵馬
などが授与されることが多いです。
4. 記念撮影
境内の鳥居や本殿前で家族写真を撮影。
赤ちゃんの負担にならないよう、短時間で済ませるのがポイントです。
■ 初宮参りのポイント(赤ちゃんを守るために)
- 赤ちゃんの体温調節が最優先
- 長時間の外出は避け、休憩を多く
- 授乳やおむつ替えのタイミングを考えて行動
- 春・秋は寒暖差に注意
- 夏は気温・湿度を最重視(午前中がおすすめ)
何より、赤ちゃんとお母さんの体調を最優先に!
■ 初宮参りの由来と本来の意味
古代では、赤ちゃんは“まだこの世とあの世の境にいる存在”と考えられていました。
そのため生後間もない節目に、赤ちゃんを“この世界の一員として神様に認めてもらう”という意味がありました。
現代では、
- 無事生まれてきてくれたことへの感謝
- 家族が揃ってお祝いする節目
- 健康を祈る大切な日
として受け継がれています。
■ まとめ
初宮参りは
「誕生の報告」
「健康と成長の祈願」
を行う、日本の伝統的な通過儀礼です。
形式ばかりを気にする必要はなく、
「家族が笑顔で過ごせるかどうか」
が一番大切。
これから初宮参りを考えている方へ、
赤ちゃんと家族にとって心に残る良い一日となりますように。


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