【神社めぐり】御岩神社 ― 日本最強クラスの“霊山”に鎮座する聖域

茨城県日立市にある 御岩神社(おいわじんじゃ) は、「関東屈指のパワースポット」として知られ、古代から“二十三夜尊”や“御岩山信仰”の中心として栄えてきた、非常に歴史の深い神社です。
境内とその背後に広がる 御岩山全体がご神域 であり、その清冽な雰囲気から「日本でもっとも神様が集まる場所」と言われることもあります。

この記事では、御岩神社の由緒・祀られる神々・社殿の見どころ・御岩山登拝・アクセスまで、詳しく解説します。


■ 御岩神社とは ― 古代から続く霊山信仰の中心

御岩神社の創建は明確ではありませんが、文献においては奈良時代以前の 「常陸国風土記」 に御岩山が信仰の対象として登場しており、非常に古い歴史をもつ神社です。

御岩山そのものが神の宿る場所 とされ、修験道・山岳信仰の行場としても栄えてきました。

神職の方によると、御岩神社の境内には 188柱もの神々 が祀られているとも言われ、日本でもトップクラスの“神々の密度”を誇ります。
そのため近年ではスピリチュアル系の愛好家だけでなく、歴史好き・登山客・観光客など、幅広い層に人気です。


■ 御祭神 ― 圧倒的な神々の集結

御岩神社の主祭神は以下の三柱です。

  • 国常立尊(くにとこたちのみこと)
    日本神話の根源神で、天地開闢の最初に現れる“国土の基礎”を整えた神。
  • 大国主命(おおくにぬしのみこと)
    縁結び・健康・国造りの神として有名。
  • 少彦名命(すくなひこなのみこと)
    医薬・温泉・酒造の神。また国造りを大国主命と共に担った神。

さらに境内には多くの摂末社があり、

  • 伊邪那岐命・伊邪那美命
  • 天照大御神
  • 建御名方神
  • 倭健命
  • 天神地祇

など、多くの神々が祀られています。

その数は188柱とされ、「日本で最も神々が多く祀られている場所の一つ」 と言われる所以です。


■ 見どころ①:重厚な拝殿と「斎神社」

本殿に相当するのは「斎神社」。拝殿奥に静かに鎮座し、厳かな雰囲気が満ちています。
拝殿の木造建築は美しく、手水舎も神聖さを感じる造り。自然光に包まれて立つと、身が引き締まるような空気感があります。

また、境内には多数の社が点在し、散策しながらお参りするだけでも心が落ち着きます。


■ 見どころ②:御岩山登拝コース ― 神秘の森を歩く

御岩神社の最大の特徴が、御岩山(標高約530m)への登拝 です。

● 御岩山登拝のポイント

  • 片道約1時間半〜2時間
  • 登山道は整備されているが急斜面もある
  • 山頂の「かびれ神宮」は絶対に訪れたい聖域

御岩山の登山道は、巨木・岩壁・苔むした小道など、まさに霊山そのもの。
静寂の森を歩く体験は、神社巡りというより “山全体を巡礼する” 感覚に近いです。


■ 見どころ③:かびれ神宮 ― 天空に浮かぶような聖なる社

御岩山の中腹〜山頂付近に鎮座する かびれ神宮 は、御岩神社の奥宮に相当します。

● 主祭神

  • 天照大御神
  • 邇邇芸命(ににぎのみこと)
  • 邊津伊古奈比咩命

山の上とは思えない厳かな雰囲気で、「ここは本当に日本なのか?」と思わせるほどの神秘性があります。
天気が良いと、太平洋まで見渡せる絶景も広がります。


■ 御利益 ― 霊山ならではの“総合的な後押し”

御岩神社は特定の御利益というより、
「心身の浄化」「人生の転機」「再スタート」
など、総合的な後押しを得られる場所として知られています。

よく言われる御利益は以下の通り:

  • 心願成就
  • 縁結び
  • 厄除け
  • 心身の浄化
  • 仕事運・金運
  • 開運(運勢の底上げ)

特に御岩山を登ると、精神面のリセット効果が非常に強いと言われています。


■ アクセス

所在地:茨城県日立市入四間町753
駐車場:あり(休日は混雑注意)
公共交通:JR日立駅からタクシー約20分。バスもあるが本数少なめ。

休日は大変混み合うため、早朝の参拝がゆっくりできておすすめです。


■ まとめ ― 「神域そのもの」を歩く特別な参拝体験

御岩神社は、拝殿に参拝するだけでなく、御岩山全体をめぐることで初めて本質を感じられる神社 です。

霊山の静けさ、巨木の圧倒的な存在感、かびれ神宮の透明感。
どれも、ここでしか味わえない「日本の神域」を体験させてくれます。

茨城県を訪れる際は、ぜひ時間をたっぷり確保して、御岩神社の“全体”を感じてみてください。

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