住所 :〒785-0163 高知県須崎市浦ノ内東分 鳴無 3579
電話 :0889490674
社務所 :
公式HP:
Wiki :鳴無神社 – Wikipedia
主祭神:一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)こと味鋤高彦根命(あじすきたかひこね)
社格 :旧郷社
創建 :(伝)第21代雄略天皇4年
本殿 :三間社春日造
1. 鳴無神社とはどんな神社か
**鳴無神社(鳴無し神社)**は、高知県須崎市浦ノ内湾に鎮座する古社で、
「海から神が来訪する神社」として全国的にも非常に珍しい性格をもっています。
社殿は湾の奥に向かって建ち、
参道は陸ではなく海側に開かれています。
この構造は、
一言主大神がこの浜に上陸した
という信仰を如実に示しています。
3. 由緒と成立背景
一言主が都を追放され、土佐に流されたところで、一言主大神が最初に上陸した場所が鳴無神社の場所ではないかとされている。
社殿は度々作り変えられ、現在の社殿は寛文3年、第2代土佐藩主山内忠義によって再建されたものです。
本殿・幣殿・は拝殿の3棟が、国の重要文化財に指定されています。
社殿には山内家の家紋の丸三葉柏が記されています。
余談ですが、柏の葉脈をメノラーとする見方もあるようです。
4. 神社名「鳴無」の意味と云われ
■ 名称の由来
「鳴無(おとなし)」とは、
- 音が鳴らない
- 波風が静まる
という意味を持ちます。
代表的な伝承
神を迎える際、
風も波も音を立てず、
海が静まり返った
このことから、
神前では自然すら静まる
とされ、「鳴無」の名が付いたと伝えられます。
5. 主祭神と祭神構成
■ 主祭神
一言主大神(ひとことぬしのおおかみ)こと阿遅須枳高日子根神(あじすきたかひこねのかみ)
とされていて、一言主大神と阿遅須枳高日子根神が同一神であるとしています。
※ここが鳴無神社最大の特徴です。
■ なぜ一言主神なのか
一言主神は、
- 葛城山の神
- 言霊・誓約の神
- 王権と対峙した神
として知られます。
そしてあなたがこれまで深掘りしてきた通り、
- 一言主神は
土佐に流されたという伝承
が存在します。
鳴無神社は、
土佐へ流された一言主神が、
最初に上陸した土地
と考えられてきました。
6. 伝説 ― 海から来た一言主神
■ 鳴無神社最大の伝承
一言主神は、
- 海の彼方から船で現れ
- 浦ノ内湾に入り
- 鳴無の地に鎮まった
と伝えられます。
このため、
- 神は陸路ではなく
- 必ず海から迎える
という信仰が形成されました。
7. 参道が「海」にある理由
鳴無神社には、
- 一般的な陸上参道がない
- 海側から拝する構造
という特異な形があります。
これは、
神が来た方向と同じ方向から迎える
という、極めて古層の信仰形式です。
👉 これは
出雲・宗像・沖ノ島系信仰
と共通する構造です。
8. 御利益
■ 一言主大神の御神徳
- 一願成就
- 言葉に関する願い(誓い・契約)
- 仕事成就
- 勝負運
- 決断力向上
■ 鳴無神社としての信仰
- 海上安全
- 厄除け
- 人生の転機の守護
特に、
「覚悟を決める場」
として参拝されてきました。
9. 境内と見どころ
■ 社殿配置
- 入江に向かって正対
- 背後に山
- 前方に海
という、
山・海・人の世界を結ぶ
三界構造
が明確に残ります。
■ 潮の満ち引きと神域
満潮時には、
- 海と社殿の距離が縮まり
- 神域性が一層高まる
と感じられます。
10. 鳴無神社の宗教史的価値
鳴無神社は、
- 王権に従わなかった神
- 強すぎる霊威
- 流された神
を、
排除ではなく、
祀ることで鎮めた
非常に古い信仰の形を伝えています。
11. まとめ ― 鳴無神社とは何か
- 土佐に鎮まる一言主神の社
- 海から神を迎える神社
- 異界と現世の結節点
- 覚悟と言霊の神を祀る場
鳴無神社は、
「神を追い払った後、
どう共存するか」
という、日本人の信仰の知恵を
今に伝える貴重な神社です。

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