【神様図鑑】神功皇后（じんぐうこうごう）｜戦と平和を司る伝説の女帝神

神功皇后は、日本の古代史と神話が融合した、
戦略と慈愛を兼ね備えた伝説的な女性皇族として知られています。

その存在は歴史的記録と伝説が混在し、
「戦の神」「安産の神」としても信仰される多面的な神様です。

◆ 基本情報｜神功皇后とは？

項目	内容
名前	神功皇后（じんぐうこうごう）
本名	仲哀天皇の皇后・息長帯姫命（おきながたらしひめのみこと）
活躍時期	古墳時代初期（3〜4世紀頃とされる）
神格	戦勝祈願の神、安産の神、国家鎮護の女神
祭神として祀られる神社	宇佐神宮（大分県）、和歌山の日前宮など多数

神功皇后は夫・仲哀天皇の崩御後、
妊娠中にもかかわらず兵を率いて朝鮮半島に遠征し、
見事に勝利を収めたと伝えられています。

この遠征は「三韓征伐」と呼ばれ、
神話的な要素も多いものの、当時の日本の政治的野望や勢力拡大を象徴しています。

遠征中に皇子（後の応神天皇）を無事に出産したという伝承から、
安産・子育ての守護神としても信仰されるようになりました。

神社名	所在地	特徴
宇佐神宮	大分県宇佐市	全国に約4万社ある八幡神社の総本社。神功皇后を主祭神として祀る。
日前宮（にちぜんぐう）	和歌山県和歌山市	紀州地方の代表的な神社で、神功皇后を祀る。
和泉葛城神社	大阪府泉佐野市	地域の守護神として信仰されている。

神功皇后は、単なる伝説の女神ではなく、
日本の歴史と信仰に深く根ざした「戦の女神・母の神」として、
今も多くの人々に尊敬されています。

戦いや子育て、リーダーシップに挑むすべての人にとって、
神功皇后の物語は勇気と希望の源泉となるでしょう。