【神様図鑑】久久能智神(くくのちのかみ)|木々に宿る樹木神

**久久能智神(くくのちのかみ)**は、
古代日本神話において「樹木そのもの」に宿る神様とされる存在です。
人々の生活を支える木材や自然の恵みの根源として、
林業や山の民を中心に篤く信仰されてきました。

この記事では、久久能智神の神格や神話での位置づけ、ご利益、祀られている神社をご紹介します。


◆ 基本情報|久久能智神とは?

項目内容
神名久久能智神(くくのちのかみ)
表記久々能智神・久久能智神など
神格樹木神、自然神、木霊の神
性格樹木に宿る神霊として、木々の成長や森林の恵みを司る

◆ 神話における役割と系譜

『古事記』や『日本書紀』によれば、
久久能智神は**伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)**の間に生まれた神々のひとつで、
特に「木の神」としての役割を与えられたと記されています。

また、「山の神(大山祇命)」や「野の神(草野姫命)」などとともに、
自然界を構成する重要な神格のひとつとして登場します。


◆ ご神徳|木の生命力と自然の恵み

ご神徳内容
樹木成育木々の健やかな成長を助ける
林業守護木材伐採・建築・家具業など木を扱う産業の守護神
自然崇拝山林や木霊(こだま)信仰の中心的存在
環境保護森林保全や緑地保護を願う人々にも信仰されている

◆ 久久能智神を祀る主な神社

神社名所在地特徴
久々能智神社長野県長野市山林の守護神として地元で信仰が深い
大神神社奈良県桜井市樹木神としての信仰もあり、三輪山に神霊が宿るとされる
全国の山神社・木神社各地の林業地帯木霊信仰と一体化して祀られることが多い

◆ まとめ|木々とともに生きる日本人の信仰心

久久能智神は、
木々そのものに宿る神として、
私たちの生活や文化、信仰に深く根ざした神様です。

  • 森林資源の守護者として林業関係者に信仰される
  • 木霊や自然神として、山の神信仰と密接に関係
  • 現代においても、自然との共生を祈る象徴的存在

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