皆さんは「お稲荷さん」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
きつねの像、朱色の鳥居、商売繁盛、稲荷寿司――その中心に祀られている神様が「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」です。
今回は、全国の稲荷神社でお祀りされているこの神様について、ご利益・由来・信仰の広がりをわかりやすくご紹介します!
🔶 宇迦之御魂神とは?
読み方:うかのみたまのかみ
別名:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
▶ 五穀豊穣をつかさどる食物神
宇迦之御魂神は、「食べ物・特に穀物を司る神様」で、古代から日本人の暮らしを支えてきた存在です。「うか(宇迦)」は食物・穀物を表す古語。
田んぼに稲が実り、毎日のご飯があること。それ自体が神の恵みだと感じていた時代、人々はこの神様を深く敬いました。
🔶 宇迦之御魂神のご利益
✅ 五穀豊穣・農業守護
古くから農耕の神様として信仰されてきました。米どころ日本にとって、最重要神の一柱。
✅ 商売繁盛・家内安全
江戸時代以降、稲荷信仰が商人や町人にも広まり、「お稲荷さん=商売繁盛の神様」として広く親しまれるようになりました。
✅ 開運・金運アップ
宇迦之御魂神をお祀りする神社では、金運や事業運の向上を願う人々が数多く参拝しています。
🔶 お稲荷さんとキツネの関係は?
宇迦之御魂神は神そのものが狐ではありません。狐は、神様のお使い(神使・しんし)です。神様と人間の間をつなぐメッセンジャーのような存在。
🦊 ちなみに、狐がくわえているのは「稲穂」や「巻物」で、どちらも豊かさと知恵の象徴です。
🔶 宇迦之御魂神を祀る主な神社
- 【総本社】伏見稲荷大社(京都市)
→ 全国約3万社ある稲荷神社の総本社 - 豊川稲荷(愛知県豊川市)
→ 正式には寺院(妙厳寺)ですが、宇迦之御魂神を本尊とするため「稲荷信仰」の中心地の一つ。 - 三光稲荷神社(愛知県犬山市)
→ 恋愛成就と金運アップで人気のフォトスポット
💡 地元の「○○稲荷神社」も、宇迦之御魂神をお祀りしていることが多いです!
🔶 まとめ|宇迦之御魂神は“日々の豊かさ”に感謝する神様
宇迦之御魂神は、食べ物や暮らしの豊かさをもたらしてくれる神様です。現代ではつい忘れがちな「自然の恵みへの感謝」を思い出させてくれます。
商売繁盛、金運アップを願う方も、まずは“日々の食事への感謝”から。
🍚「いただきます」と「ごちそうさま」に込められた日本人の心。そこに、宇迦之御魂神の存在が宿っています。
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