【神様図鑑】弥都波能売神(みつはのめのかみ)|水と清めの女神、祓いの力を司る神

弥都波能売神(みつはのめのかみ)は、
日本神話に登場する水の女神
であり、
「祓い(はらえ)」や「清め」を司る重要な神様です。

古代から神道の浄化儀式や祓いの場面で強く信仰されてきた弥都波能売神は、
水の清らかさと祓いの力によって、私たちの心身や環境を清め、災厄を遠ざける役割を担っています。


◆ 基本情報|弥都波能売神とは?

項目内容
神名弥都波能売神(みつはのめのかみ)
別名祓戸大神(はらえどのおおかみ)の一柱としても知られる
神格水の神、祓い・清めの神、浄化の女神
関連神多賀大神、瀬織津姫命、速開都姫命など(祓戸四柱大神の一柱)

◆ 神話での役割と祓戸大神

弥都波能売神は、古事記や日本書紀に明確な単独エピソードは少ないものの、
**「祓戸四柱大神(はらえどよはしらのおおかみ)」**の一柱として知られています。
祓戸四柱大神とは、主に神社での祓いの儀式において、
心身や場を清める役割を持つ四柱の神々の総称です。

この四柱は一般に以下の神々を指します。

  • 瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)
  • 速開都姫命(はやあきつひめのみこと)
  • 気吹戸主命(いぶきどぬしのみこと)
  • 弥都波能売神(みつはのめのかみ)

弥都波能売神はこの中で「水」と「清め」の役割を担う女神として、
祓いの神事の中核を成しています。


◆ ご神徳|浄化・祓い・水の恵み

ご神徳内容
浄化と祓い罪や穢れを取り除き、心身や環境を清める力
水の力清らかな水の神として、生命を育み、災厄を洗い流す
安全・繁栄祈願家庭や社会の安全、健康、繁栄を祈る際の重要な守護神
神社の祭礼特に祓いの儀式(大祓など)で祭祀される

◆ 弥都波能売神を祀る主な神社

弥都波能売神は単独の大きな神社が少ないですが、
日本各地の神社にて祓戸大神として祀られています。

神社名所在地特徴
伊勢神宮 内宮・外宮三重県伊勢市大祓の際に祓戸四柱大神として祀られる
諏訪大社長野県諏訪市浄化と祓いの神事が伝統的に盛ん
全国の神社の祓所(はらえどころ)全国各地祓戸大神が集合し祓いの儀式が行われる場所

◆ 現代における信仰

  • **年末の大祓(おおはらえ)**で祓戸大神の一柱として信仰され、
    一年の罪や穢れを清める役割を担う
  • 水に関わる職業(清掃業、農業、水産業)や環境保護活動の守護神
  • 日常の浄化や邪気祓いを願う個人の信仰対象
  • 神道の神事における重要な役割

◆ まとめ|水の清らかさで穢れを祓う女神

弥都波能売神は、
祓いの神々の中でも特に**「水の清め」の力**を象徴する女神です。

  • 祓戸四柱大神の一柱として信仰
  • 心身や環境の浄化を司る重要な存在
  • 生命の源である水の神としても崇敬される

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