【神様図鑑】尾張氏の祖神 天道日女命とは?

名古屋市熱田区に鎮座する熱田神宮。草薙剣を御神体とし、三種の神器に関わる日本有数の古社です。
その境内や周辺には多数の摂社・末社があり、それぞれに特徴的な神々がお祀りされています。

そのひとつが、境内の西方に鎮座する青衾神社(あおぶすまじんじゃ)
御祭神は **天道日女命(あめのみちひめのみこと)**という女神です。

本記事では、この少し珍しい神様についてご紹介していきます。


御祭神・天道日女命とは?

**天道日女命(あめのみちひめのみこと)**は、日本神話の文献には多く登場しない、地域的・社伝的に伝えられた神格です。

 尾張氏の祖神の一人とされ、夫は天火明命(あめのほあかりのみこと)とされ、子は天香山命(あめのかごやまのみこと)とされる。

 熱田神宮の摂社である青衾神社、鶴岡八幡神社、櫛玉比賣命神社等で祀られている。


別名

天道日女命の別名としては

  • 屋乎止女命(ヤオトメ)
  • 高照光姫
  • 高光日女
  • 祖母命

とも呼ばれることがあります。

熱田神宮との関わり

熱田神宮は草薙剣の御鎮座で有名ですが、同時に太陽信仰・火の神信仰とも深い関係を持ちます。
剣と太陽は「武」と「光明」を象徴し、国家と民を守る力の両輪でした。

青衾神社に天道日女命が祀られているのは、熱田の祭祀が太陽の運行を基盤とした自然信仰を背景に持つことを示しているといえるでしょう。


まとめ

青衾神社に祀られる天道日女命は、太陽の道を歩む女神。
光の運行を司り、農耕や人々の暮らしを支え、邪を祓い清める存在です。

熱田神宮を訪れる際には、本殿参拝だけでなく、ぜひ青衾神社にも足を運び、この太陽の女神のエネルギーを感じてみてください。

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