【神社めぐり】京都・護王神社

― 足腰の守護神「和気清麻呂公」を祀り、“いのしし守護”で親しまれる神社 ―

■ はじめに

京都御所のすぐ西側に鎮座する 護王神社 は、足腰の健康守護で大変有名な神社です。
主祭神は古代の政治家 和気清麻呂(わけのきよまろ)公
境内には「いのしし」があふれ、健康祈願・厄除け・勝負運などを求める参拝者が絶えません。

この記事では、護王神社の由緒・御利益・見どころなどを、初めて訪れる人にも分かりやすく解説します。


■ 護王神社とは?

● 主祭神

  • 和気清麻呂公
  • 和気広虫(ひろむし)姫(清麻呂公の姉)

● 創建

  • 明治19年(1886年)
    元々は清麻呂公の霊を祭る社が大阪・奈良などにあったが、のちに京都御所近くに遷座。

● 由緒

称徳天皇の時代、道鏡事件において、清麻呂公が天皇を守った忠臣として知られています。
その功績を讃え、明治期に「護王」の神号を賜り、国家安泰の忠臣として祀られました。


■ 御利益

護王神社といえば「足腰守護」。
これは、道鏡により流罪となった清麻呂公の脚を、突如現れた いのししたちが守り抜いたという伝承が由来です。

● 主な御利益

  • 足腰の健康・怪我回復
  • スポーツ上達・武道安全
  • 厄除け・健康長寿
  • 開運・勝負運

プロアスリートの参拝も多く、スポーツ選手の絵馬が並ぶことで有名です。


■ 見どころ

● ① いのしし像(狛いのしし)

護王神社の象徴とも言えるのが 狛犬ではなく“狛いのしし”
阿形・吽形のいのしし像が参拝者を迎えます。

● ②「霊猪の像」

境内にある霊猪は、体の痛い部分をさすると回復にご利益があると言われ、常に多くの人が触れています。

● ③ 足腰守護の御守

「足腰御守」「スポーツ御守」など種類が豊富で、全国的に人気。
ランナーや登山者が購入することも多いです。

● ④ 清麻呂公を描いた絵馬

道鏡事件の歴史的場面が描かれており、歴史ファンには必見のスポット。

● ⑤ 京都御所のすぐ隣

周辺散策も楽しく、御所との合わせ参拝が定番コースです。


■ 年中行事

  • 初詣(1月1〜3日) … 足腰健康祈願の参拝者で賑わう
  • 節分祭(2月) … 厄除けの神事
  • 和気清麻呂公顕彰祭(4月)
  • 御霊祭(5月)
  • 御鎮座祭(11月)

特に11月の「亥子祭」は、宮中行事を再現した珍しい神事で人気です。


■ アクセス

  • 所在地:京都府京都市上京区烏丸通下長者町下ル
  • 最寄り駅
    • 地下鉄烏丸線「丸太町駅」徒歩約10分
    • 「今出川駅」からも徒歩圏
  • 駐車場:あり(混雑時は要注意)

■ こんな人におすすめ

  • 足や腰に不安がある
  • 部活やスポーツに打ち込んでいる
  • 仕事や人生の勝負所を迎えている
  • 京都御所を観光したい
  • “いのしし”が好き

護王神社は、参拝そのものが前向きな力を与えてくれる神社です。


■ まとめ

護王神社は、和気清麻呂公の忠義に由来する 足腰の守護 を中心に、
健康・開運・勝負運など幅広い御利益がいただける神社です。

京都御所のすぐ隣にあり、観光ルートに組み込みやすいため、
京都を訪れた際にはぜひ足を運んでみてください。

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