【神社めぐり】天孫降臨の地と薩摩の英傑を祀る南国の古社巡り(鹿児島県)

鹿児島県(旧・薩摩国、大隅国)は、日本の根幹を成す神話、特に**「天孫降臨」の舞台である霧島**を擁し、古くから神々の聖地として崇敬されてきました。また、薩摩藩主・島津家の信仰も篤く、独自の歴史と文化を持つ神社が数多く存在します。

ここでは、鹿児島県を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
霧島神宮 (きりしまじんぐう)瓊瓊杵尊(ににぎのみこと) 他天孫降臨の神瓊瓊杵尊を祀る古社。当初は高千穂峰の山頂にありましたが、噴火により度々移転し、現在の社殿は18世紀に島津吉貴公が再建したもの。本殿・幣殿・拝殿は国宝に指定されています。開運、厄除けにご利益があります。
鹿児島神宮 (かごしまじんぐう)彦火火出見尊(山幸彦)、豊玉比売命 他大隅国一宮。神武天皇の父とされる山幸彦(彦火火出見尊)を主祭神として祀り、神武天皇創建と伝わる古い社歴を持ちます。現在の豪華な社殿は宝暦6年(1756年)に島津重年公が造営したもの。安産、子育て、武運にご利益があります。
照國神社 (てるくにじんじゃ)照國大明神(島津斉彬公)薩摩藩第11代藩主・島津斉彬公を祀る神社。幕末の英傑として、日本の近代化の礎を築いた斉彬公の御遺徳を慕い創建されました。開運、学問、事業成功にご利益があるとされます。
新田神社 (にったじんじゃ)瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)瓊瓊杵尊の御陵である可愛山陵の麓に鎮座する古社で、かつて薩摩国一宮と称されました。全山が御神木に覆われた荘厳な神域で、農業、厄除けの神として信仰されています。
枚聞神社 (ひらききじんじゃ)大己貴命(おおなむちのみこと) 他薩摩国一宮(新田神社と並ぶ説あり)。薩摩半島の南端、開聞岳の麓に鎮座し、古くから航海安全、漁業の神として崇敬を集めています。社殿から見る開聞岳の景色は絶景です。

神話と歴史が交差する地

鹿児島県の神社は、壮大な神話の物語と、薩摩藩の強力な歴史が融合した独特の魅力を持っています。特に霧島神宮は、天孫降臨という日本建国の物語に深く関わる場所であり、その荘厳な雰囲気は訪れる人々を圧倒します。また、照國神社は、幕末維新という近代日本の胎動を支えた英傑の力を感じさせてくれます。

南国の豊かな自然と、神々、そして人々の強い信仰の力を感じに、鹿児島を旅してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました