― 自分の干支を知り、ゆかりの神様に会いに行く ―
日本では古くから「干支(えと)」が生活に深く根づき、方位・暦・守護神など様々な場面で使われてきました。
その中でも特に知られているのが 十二支(子・丑・寅…)にゆかりの神社 です。
「自分の干支の神社にお参りすると運気が上がる」
「一年の厄を払ってくれる」
とされ、参拝する人も多くいます。
この記事では、十二支それぞれにゆかりの深い“代表的な神社”を一覧表にまとめ、
さらにブログ記事として詳しく解説します。
■ 十二支 × 有名神社 × 所在地 × 由緒 一覧表
| 干支 | 動物 | ゆかりの代表的な神社 | 所在地 | 干支との由緒・理由 |
|---|---|---|---|---|
| 子(ね) | ねずみ | 大黒天(大国主神)を祀る「大国魂神社」「大黒天社」など | 全国(特に島根・東京など) | 大黒天の使いが「ネズミ」。因幡の白兎神話で大国主命を助けた鼠も登場。 |
| 丑(うし) | うし | 北野天満宮 | 京都府京都市 | 菅原道真公が牛と深い縁を持ち、「天神様の使い=牛」。境内にも多くの臥牛像がある。 |
| 寅(とら) | とら | 虎ノ門金刀比羅宮 | 東京都港区 | 金毘羅信仰の象徴に「虎」が使われる。境内には虎の意匠も多い。 |
| 卯(う) | うさぎ | 宇佐神宮(うさぎ信仰が強い) | 大分県宇佐市 | 八幡さまの神使の一つが「兎」。また卯年・卯月に関わる祭祀が多い。 |
| 辰(たつ) | たつ(龍) | 九頭龍神社 | 神奈川県箱根町 | 龍神信仰の中心地。龍は辰の象徴で、水の守護神として厚い信仰を集める。 |
| 巳(み) | へび | 弁財天(市杵島姫命)を祀る「江島神社」 | 神奈川県藤沢市 | 弁財天の使いが白蛇。巳の刻・巳の日に参拝すると金運に良いと伝わる。 |
| 午(うま) | うま | 馬の神「春日大社 神馬舎」 | 奈良県奈良市 | 春日大社は神馬を奉仕させる伝統があり、“馬は神様の乗り物”という信仰が古い。 |
| 未(ひつじ) | ひつじ | 羊神社 | 愛知県名古屋市 | 日本でも珍しい「羊」の名を持つ神社。焼失を免れた故事から“家内安全の神”として信仰。 |
| 申(さる) | さる | 日枝神社 | 東京都千代田区 | 神猿(まさる)は大山咋神の神使。「魔が去る・勝る」の語呂で厄除けにも強い。 |
| 酉(とり) | とり | 大鳥神社(酉の市発祥として著名) | 東京都台東区 | “酉の市”の縁日で知られ、商売繁盛の守護神として全国の酉の市の中心。 |
| 戌(いぬ) | いぬ | 武蔵御嶽神社 | 東京都青梅市 | オオカミ(山犬)が神使。災厄除け・家内安全・ペット祈願で特に人気。 |
| 亥(い) | いのしし | 御手洗(みたらい)神社(亥年の守り神として有名) | 京都府京都市 | 亥は“無病息災”の象徴。境内の狛猪で知られる護王神社も亥ゆかりの代表格。 |
※地域によっては別の「守り本尊」や「守護神社」が伝わっている場合があります。
■ 干支ごとの神社と由緒を詳しく解説
◆ 子(ね)― ネズミに守られるご利益
代表神社:大黒天を祀る神社(大国主命)
ネズミは大国主命の忠実な使いとされ、古事記にも登場する特別な存在。
「繁栄」「商売繁盛」を象徴し、子年生まれの守護神とも言われる。
◆ 丑(うし)― 天神様と深い関係
代表神社:北野天満宮(菅原道真)
道真公は牛と深い縁を持ち、
・誕生の時に牛が吠えた
・亡骸を運ぶ牛が動かなくなった場所が御墓
など多くの伝承が残る。
そのため「天神様=牛の神」として信仰される。
◆ 寅(とら)― 金運・勝負運の象徴
代表神社:金刀比羅宮(虎ノ門)
金毘羅さまの象徴として古くから「虎」の意匠が使われ、
寅年には大勢の参拝者が訪れる神社。
“決断・挑戦・前進”の象徴としても人気。
◆ 卯(う)― 跳ねる=飛躍の象徴
代表神社:宇佐神宮
宇佐神宮は卯年や卯月に縁がある祭祀が多く、
兎は八幡神の使いとして知られる。
飛躍・安全・調和の象徴。
◆ 辰(たつ)― 龍神の力
代表神社:九頭龍神社(箱根)
水を司る龍神は、辰の象徴であり、生命を育む力の源。
恋愛成就の縁結びとしても有名。
◆ 巳(み)― 金運・芸能の神
代表神社:江島神社(弁財天)
弁財天の使いは白蛇。巳の日に参拝すると金運が大きく上昇すると言われ、
芸能・財運・美の神としても人気の高い聖地。
◆ 午(うま)― 勢いと勝負の神
代表神社:春日大社(神馬舎)
古来、馬は神様の乗り物であり、神馬(しんめ)が奉仕する伝統が続く。
勝負運、交通安全、前進の象徴。
◆ 未(ひつじ)― 温和・家族の守護
代表神社:羊神社(名古屋)
羊を神の象徴とする珍しい神社。
火災から守った伝承があり、家族運・家庭円満のご利益が強い。
◆ 申(さる)― 厄除け最強の神使
代表神社:日枝神社(神猿まさる)
猿=「勝る」「魔が去る」の語呂から、厄除けと仕事運に強い。
商売・出世の守護として参拝者が絶えない。
◆ 酉(とり)― 商売繁盛の神
代表神社:大鳥神社(酉の市)
毎年11月の「酉の市」で有名。
開運・千客万来を招く熊手はこの神社の縁起物。
◆ 戌(いぬ)― 安産・家庭の守護
代表神社:武蔵御嶽神社(大神=オオカミ)
山犬(オオカミ)は古代、日本を守る神の象徴。
“家を守る” “災いを祓う”力が強く、ペットの祈願でも人気。
◆ 亥(い)― 無病息災の象徴
代表神社:護王神社(狛猪)
猪が境内の象徴で、“足腰の神”として知られる。
また亥は火伏せの神として、健康祈願に強い。
■ まとめ:干支の神社を巡ると運気が整う
干支にまつわる神社は、
「生まれ年の守護」
として信仰されてきました。
自分の干支の神社に参拝することで、
・運勢が整い
・厄を祓い
・その年の目標が叶いやすくなる
と言われています。
ぜひ、ご自身や家族の干支を確認し、ゆかりの神社を巡ってみてください。
旅の目的地としても、とても楽しいテーマになります。


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