【神社めぐり】浪速の歴史と文化を育んだ古社巡り(大阪府)

大阪府は、古くから日本の水路・海の玄関口として栄え、港や航海の守護神への信仰が篤い地域です。また、商人の街として発展した歴史から、商売繁盛や学問の神様も厚く信仰されています。摂津国河内国という旧国の二つの国の一之宮が存在することも特徴的です。

ここでは、大阪府を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
住吉大社 (すみよしたいしゃ)住吉大神(そこつつのをのみこと 他三柱) 神功皇后(じんぐうこうごう)摂津国一之宮であり、全国約2,300社の住吉神社の総本社。神功皇后の三韓征伐からの凱旋の際に神託により鎮斎されました。航海安全、和歌の神、祓い清めの神として篤く信仰されています。本殿は国宝。
枚岡神社 (ひらおかじんじゃ)天児屋根命(あめのこやねのみこと) 比売御神(ひめみかみ) 他河内国一之宮であり、全国の春日神社の元春日とされます。天児屋根命は中臣氏(後の藤原氏)の祖神災難除け、開運、家内安全にご利益があります。
大阪天満宮 (おおさかてんまんぐう)菅原道真公(すがわらのみちざねこう)「天満の天神さん」として親しまれ、学問の神様・菅原道真公を祀る神社。毎年7月に行われる天神祭は、京都の祇園祭、東京の神田祭と並ぶ日本三大祭の一つです。学業成就、厄除けにご利益があります。
生國魂神社 (いくくにたまじんじゃ)生島大神(いくしまのおおかみ) 足島大神(たるしまのおおかみ)「いくたまさん」として親しまれ、日本の国土の生かし育む力を神格化した二柱の神様を祀る古社。創建は神武天皇の時代とされ、国土の守護神として信仰されています。
石切劔箭神社 (いしきりつるぎやじんじゃ)饒速日尊(にぎはやひのみこと) 可美真手命(うましまでのみこと)「でんぼ(腫れ物)の神様」として有名で、特に腫瘍や病気平癒を願う参拝者で賑わいます。お百度参りの光景が有名。病気平癒、諸願成就にご利益があります。

Google スプレッドシートにエクスポート

水の都の守護神と賑わいの祭り

住吉大社は、独特の建築様式を持つ**「住吉造」の国宝本殿や、反りの大きい太鼓橋**が有名で、古くから大阪湾の航海の安全を見守ってきました。また、大阪天満宮の天神祭は、水都大阪を象徴する祭りで、多くの人々で賑わいます。

大阪の神社巡りは、賑やかな街の雰囲気とは対照的な、古の信仰と歴史の重みを感じられる旅となるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました