伊勢神宮の外宮・内宮からほど近い場所に鎮座する 猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)。
“ものごとの最初を示す神”として信仰され、道・方角・進むべき方向を示す「みちひらき」の神さまとして全国的に知られています。
人生の門出や転機、新しい挑戦の際に多くの参拝者が訪れる、伊勢を代表するパワースポットです。
今回は、ブログ記事向けに 猿田彦神社の由緒・境内の見どころ・摂社・御神徳 をまとめて詳しく解説します。
■ 猿田彦神社とは
- 鎮座地:三重県伊勢市宇治浦田2丁目1-10
- ご祭神:猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)
- 天孫降臨の際に、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を高天原から葦原中国へ案内した“みちびきの神”
- 古来より方角・道に関する神として信仰が厚い
猿田彦大神は、迷いや停滞を払い、新しい道を切り開く力を持つ神とされ、
開運・仕事運・転職・引越し・新規事業・受験など、
「新しい一歩」を後押ししてくれる神社として多くの人が訪れます。
■ 創建・由緒

社伝によれば、猿田彦大神の子孫である 宇治土公家(うじのつちぎみけ) が代々神職を務めてきました。
神武天皇の時代にも関わったとされるほど古い歴史があり、「日本の道案内の神」を祀る中心地として発展。
伊勢神宮参拝の“前後に訪れる神社”として古くから親しまれ、特に旅の安全を祈る人々の参詣が絶えません。
★ 境内の見どころ
1. 拝殿・本殿

猿田彦神社の中心となる社殿。
拝殿の奥に本殿があり、猿田彦大神が祀られています。
- 柱の太さが力強く、堂々とした神明造
- 神紋は「五瓜に唐花」
- 拝殿前には清々しい気が流れ、参拝者の多くが立ち止まって深呼吸をするほど
人生の道を切り開きたい人は、まずここで静かに祈りを捧げるのが定番。
2. 古殿地(方位石)

猿田彦神社の象徴とも言える石。
八方位を示す星形の石(亀甲形) で、石の前に立つと「道が開ける」と言われています。
- 東西南北+四隅の八方位
- 人生の方向性に迷ったときに人気のスポット
- 写真映えするだけでなく、開運のパワーを求めて多くの人が訪れる
3. たから石(佐瑠女神社とともに人気)

やわらかな丸石で、触れることで 福や縁を招く と伝わります。
4.さざれ石

5. 御神田(おんた)

神社が所有する田んぼで、毎年 御田植祭 が行われる場所。
猿田彦神社は“農業の神”としての信仰もあり、豊穣を願う儀式が古式ゆかしく続けられています。
5. みちひらき会館(御祈祷受付)
転職や新事業開始などの祈祷が人気。
猿田彦大神の御神徳を受けるための祈祷専用の建物で、
人生の節目に訪れる方が多いことで有名です。
■ 境内の摂社・末社
1. 佐瑠女神社(さるめじんじゃ)


猿田彦神社の境内で特に人気のある摂社。
ご祭神は 天宇受売命(あめのうずめのみこと)。
天宇受売命とは?

天岩戸の前で舞を踊り、天照大神を外に誘った“芸能の祖神”。
そのため、
芸能・表現・コミュニケーションの上達の神
として厚く信仰されています。
- 芸能人・俳優の参拝も多いことで有名
- 恋愛・縁結びにもご神徳があるとされる
- 社殿は小柄だが非常に清らかな気が漂う
■ 猿田彦大神のご利益

猿田彦神社が人気を集める理由は、なんといっても 人生の道を明るくひらく御神徳 にあります。
◎ 開運
新しいことを始めたいとき、運気を変えたいときに。
◎ 道に関する全般
- 仕事の方向性
- 進学・受験
- 転職・独立
- 引越し・旅行
- 事業の方針
など“人生の道”に関することはすべてご利益の対象。
◎ 方位除け
方位に関する災難や不運を祓う力が強いとされる。
◎ 物事のスタートを守護
新しいプロジェクトやビジネス開始時に参拝する人も多い。
■ 年中行事
● 御田植祭(5月)

神田で行われる豊作祈願の神事。
早乙女姿の女性が田植えをする姿が美しく、
地元だけでなく観光客にも人気の行事。
● みちひらき大祭
猿田彦大神の御神徳を称え、進むべき道を祈る大祭。
多くの参拝者で賑わう。
■ アクセス
- 近鉄「宇治山田駅」からバスで約10分
- 内宮から徒歩約10〜15分の距離
伊勢神宮参拝の前後に組み合わせて訪れやすい立地です。
■ まとめ
猿田彦神社は、
「人生の道を切り開く」
という非常にわかりやすく、そして力強い御神徳を持つ神社です。
境内は清涼な気に満ち、八方にらみの石、佐瑠女神社など見どころも多く、
伊勢を訪れたらぜひ参拝したい神社のひとつ。
転機にいる人、前に進みたい人、
新しい一歩を踏み出したい人にとって、
特に大きな後押しをしてくれる場所です。

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