【神社めぐり】神話の地と世界遺産の社を巡る紀伊の旅(和歌山県)

和歌山県(旧・紀伊国)は、熊野三山に代表される自然崇拝の聖地であり、神仏習合の歴史が色濃く残る地域です。古代から「木の国」とも呼ばれ、日本書紀に登場する木の神様を祀る神社や、神宮と対をなす珍しい神社も存在します。

ここでは、和歌山県を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
熊野速玉大社 (くまのはやたまたいしゃ)熊野速玉大神(くまのはやたまのおおかみ) 熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)熊野三山の一つであり、世界遺産。熊野川河口の新宮に鎮座し、イザナギ・イザナミの夫婦神を主祭神としています。縁結び、病気平癒、諸願成就にご利益があります。
熊野那智大社 (くまのなちたいしゃ)熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ) 他熊野三山の一つであり、世界遺産。那智の滝を神とする自然崇拝から発祥。**那智の滝(飛瀧神社)を別宮として持ちます。家内安全、延命長寿、厄除けにご利益があります。
丹生都比売神社 (にうつひめじんじゃ)丹生都比売大神(にうつひめのおおかみ) 他紀伊国一宮であり、世界遺産。高野山の弘法大師空海**に神領を授けた神として知られ、高野山の総鎮守魔除けの丹(朱色)を司る女神で、厄除け、開運、縁結びにご利益があります。
日前神宮・國懸神宮 (ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)日前大神(ひのくまのおおかみ) 國懸大神(くにかかすのおおかみ)紀伊国一宮を称する二社一宮の神社。伊勢神宮の**「内宮」「外宮」に次ぐ、二種の神鏡**をご神体とする、全国でも類を見ない神社です。太陽、国土の守護神として崇敬されます。
伊太祁曽神社 (いたきそじんじゃ)五十猛命(いたけるのみこと)紀伊国一宮を称する古社。日本書紀に登場する**木の神様**を祀り、全国に樹木を植えた神とされます。厄除け、病気平癒、木材・建築の守護神として信仰されています。

神々の導きと壮大な自然

熊野三山は、古代から多くの人々が往来した熊野古道(世界遺産)によって結ばれ、自然の神々への信仰が今も脈々と続いています。特に那智大社は、日本三大名滝の一つである那智の滝と一体化した壮大な景観が魅力です。また、丹生都比売神社は、弘法大師を導いた神として、仏教文化とも深く結びついてきました。

神話と歴史が交差する和歌山の地で、心洗われる聖地巡りを体験してみてください。

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