【神社めぐり】維新の志士と神話の荒魂が宿る長門・周防の古社巡り(山口県)

山口県(旧・長州藩)は、日本海と瀬戸内海に面し、古くは源平合戦の最終決戦地である壇ノ浦、近世には明治維新の胎動の地として、日本の歴史に大きな足跡を残しました。その地には、海神の荒魂を祀る大社や、志士の御霊を祀る神社が鎮座しています。

ここでは、山口県を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
住吉神社 (すみよしじんじゃ)住吉大神の荒魂(あらみたま)長門国一宮であり、「日本三大住吉」の一つ。神功皇后が三韓征伐からの帰途、神託により住吉大神の荒魂を祀ったのが起源。本殿は室町時代に再建されたもので国宝。航海安全、厄除けにご利益があります。
玉祖神社 (たまのおやじんじゃ)玉祖命(たまのおやのみこと)周防国一宮。主祭神は、三種の神器の一つ、八坂瓊曲玉(やさかにのまがたま)を作ったとされる神。工芸、技術、開運招福の神として信仰されています。境内は国指定天然記念物の黒柏鶏の発祥地。
赤間神宮 (あかまじんぐう)安徳天皇(あんとくてんのう)壇ノ浦の戦いで入水された安徳天皇を祀る神社。水天門は竜宮城のような鮮やかな朱色をしています。平家一門の墓である七盛塚があり、水難守護、安産、そして勝負運にご利益があります。
松陰神社 (しょういんじんじゃ)吉田松陰命(よしだのりかたのみこと)明治維新の精神的指導者吉田松陰を祀る神社。境内には松下村塾があり、日本の近代化に尽くした多くの志士を輩出しました。学問成就、志の達成、開運招福にご利益があります。
琴崎八幡宮 (ことざきはちまんぐう)応神天皇、仲哀天皇、神功皇后 他山口県内有数の大社であり、旧宇部市の総鎮守。平安時代に宇佐八幡宮から分霊され、古くから**「はちまんさま」**として親しまれています。安産、厄除け、交通安全にご利益があります。

歴史の重みと志の灯火

山口県の神社は、日本海側の荒々しい海と共存してきた信仰や、志を胸に時代を動かした人々の熱い思いが感じられる場所です。特に松陰神社は、日本の近代史における重要な精神的拠点を訪れることができます。

歴史とロマンが詰まった山口県で、古の神々の力と偉人の志に触れる旅をお楽しみください。

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