【神社巡り】疫病除けの神様・津島神社|牛頭天王信仰の聖地を歩く

愛知県津島市に鎮座する【津島神社】は、古くから「疫病除けの神様」として全国に名を轟かせてきた格式高い神社です。

その起源は古代にまでさかのぼり、京都・八坂神社と並ぶ「牛頭天王信仰」の中心地でもあります。今回は、津島神社の由緒やご利益、見どころ、そして毎年大きな盛り上がりを見せる「天王祭」について詳しくご紹介します。


津島神社とは?

  • 所在地:愛知県津島市神明町1番地
  • 主祭神:建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
     ※中世以降は「牛頭天王(ごずてんのう)」と習合され信仰されてきました。
  • ご利益:厄除け・疫病除け・無病息災・病気平癒・災難除け

歴史と由緒

津島神社の創建は不詳とされるほど古く、古代にはすでに尾張国の有力な神社のひとつとして記録されていました。

中世以降、「牛頭天王」の神格と習合され、「疫病除けの神」として全国に名を馳せるようになります。江戸時代には「津島信仰」として全国に約3,000社もの分霊社が広まり、「津島さま」と親しまれる存在となりました。


境内の見どころ

◆ 鳥居と神門

重厚な石造の大鳥居をくぐると、静謐な空気に包まれた境内が広がります。朱塗りの神門や本殿は、江戸時代に再建されたもので、歴史の重みと美しさを感じさせます。

◆ 本殿

現在の本殿は江戸初期の再建で、重要文化財にも指定されています。流造の優雅な佇まいとともに、須佐之男命の力強さを象徴しています。

◆ 摂末社

境内には、厄除け・学業成就・子授け・病気平癒など、さまざまな願いに応える摂社・末社も点在しています。


津島天王祭(つしまてんのうさい)

津島神社といえば、毎年7月に行われる津島天王祭は外せません。

  • 開催時期:毎年7月第4土曜日の夜を中心に開催
  • 特徴:五艘の「まきわら船」に無数の提灯を灯し、天王川をゆったりと進む光景はまさに幻想的。
    日本三大川祭りの一つにも数えられるほどの格式と美しさを誇ります。

この祭りは「疫病退散」の願いを込めたもので、須佐之男命(牛頭天王)に捧げる伝統行事として、数百年の歴史を持ちます。


アクセス情報

  • 住所:愛知県津島市神明町1
  • アクセス
    • 名鉄「津島駅」から徒歩約10分
    • 名古屋駅から津島駅まで直通で約25分
  • 駐車場:境内周辺に専用・提携駐車場あり(天王祭期間中は規制あり)

まとめ

津島神社は、疫病退散や厄除けを祈願するならぜひ訪れたい由緒正しい神社です。境内の落ち着いた雰囲気と、歴史を感じさせる建築美。そして、夏の夜を彩る天王祭の幻想的な世界。

「健康祈願」「無病息災」「災厄除け」など、日々の安心を願う気持ちを込めて、ぜひ一度、足を運んでみてください。


あわせて巡りたい

  • 津島神社東門前商店街:昔ながらの風情を感じられる商店街。名物「津島うどん」もおすすめ。
  • 天王川公園:四季折々の自然が楽しめる公園で、特に藤棚が美しいことで有名です。

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