【仏様図鑑】韋駄天(いだてん)―超高速で衆生を護る俊足の守護神

日本の仏教や神社でよく知られる「韋駄天(いだてん)」。
その名は「速さ」と「機敏さ」を象徴し、主に仏法を守護する力強い護法神として信仰されています。

今回は、韋駄天の由来や特徴、ご利益、信仰のポイントを詳しく解説します。


■ 韋駄天とは?

● 名前の意味と由来

韋駄天の名前はサンスクリット語の「ヴェーダヴァ(Vīradhara)」や「ヴィーダラ(Vidradhara)」に由来すると言われています。
「韋駄」とは「革」のことで、「足の速い者」を意味し、俊足で知られる神です。

もともとはインドの神々の中で、速く走り回って仏法を守護する役割を担っていました。


■ 韋駄天の特徴・姿

特徴内容
体色黄金色や明るい色彩で表されることが多い
服装軽装で動きやすい武具を身に着ける
持物飛脚のような軽やかな草鞋(わらじ)や杖、弓矢を持つことも
表情活発で勇ましいが穏やか
動き常に走っているか飛び跳ねているような姿が特徴

俊足ゆえに「一切衆生の元へ瞬時に駆けつける」存在として尊ばれています。


■ 韋駄天の役割・ご利益

ご利益内容
足腰の健康運動能力の向上、足腰の病気平癒
迅速な願望成就願い事が素早く叶うように導く
仏法の護持仏教の教えや僧侶の守護
安全祈願旅行や移動の安全
勝負運向上スポーツや競技の成功祈願

■ 韋駄天を祀る寺院・神社

寺院名所在地特徴
東大寺奈良県奈良市大仏殿の守護神の一人として祀られる
高野山金剛峯寺和歌山県高野町密教の中心で護法神として尊ばれる
韋駄天神社東京都渋谷区韋駄天を祀り、スポーツ選手も参拝
大須観音(真福寺)愛知県名古屋市韋駄天像が有名

■ まとめ|俊足で現れ、衆生を助ける頼もしい守護神

韋駄天は、俊敏な動きで悪や困難から人々を守り、仏法を護持する頼もしい存在です。
「願いを速やかに叶えたい」「足腰を丈夫にしたい」方にとって、心強い味方となるでしょう。

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