【基礎知識】御朱印って何?御朱印を受ける意味・マナー・御朱印帳の歴史と種類を徹底解説

御朱印とは

 御朱印(ごしゅいん)とは、神社やお寺で参拝した証としていただける印章と墨書のことです。
主に、御本尊や御祭神のお名前、寺社の名前、参拝日などが墨書され、その上に朱色の印が押されます。

 元々は、お寺で写経を奉納した際にいただく「納経印」が始まりとされており、現在では「参拝した証」としていただくのが一般的になっています。


神社とお寺で御朱印帳を分けるべき?

 よくある疑問が「神社とお寺の御朱印を同じ御朱印帳に書いてもらっていいのか?」という点です。

  • 神社とお寺を分ける派
    神道と仏教は本来別の信仰体系であるため、それぞれを尊重して御朱印帳を分けるのが望ましいという考え方。
  • まとめても大丈夫派
    歴史的に神仏習合の時代も長く、特に絶対的な決まりはないため、同じ御朱印帳にまとめても問題はないという考え方。

結論としては どちらでも失礼にはならず、自分の気持ち次第 です。
 ただし、格式を重んじる神社や寺院では「専用の御朱印帳」を推奨される場合もあるので、現地での案内に従うと安心です。


御朱印をいただく際のマナー

御朱印は「スタンプラリー」ではなく、参拝の証です。最低限のマナーを守りましょう。

  1. まず参拝をしてから御朱印をいただく
  2. 御朱印帳は正しい向きに渡す(表紙を相手に向けて渡す)
  3. 書いていただいている間は静かに待つ
  4. 料金ではなく「御朱印料」や「初穂料」として納める(300円〜500円が一般的)

御朱印帳の歴史

 御朱印帳の起源は平安〜鎌倉時代にまで遡ります。
 当時は巡礼の際に納めた「写経」を寺に納め、その証として「納経印」を受ける習慣がありました。これがやがて一冊の帳面に集められ、現在の御朱印帳の原型となりました。

 江戸時代になると伊勢参りや西国三十三所巡礼など庶民の参拝も盛んになり、御朱印帳が広まっていきました。


御朱印帳の種類

 近年はデザイン性の高い御朱印帳も増え、地域や寺社ごとに特色があります。

  • 一般的な御朱印帳
    蛇腹式(ジャバラ折り)で開きやすく、複数の御朱印をいただけるタイプ。
  • 地域限定の御朱印帳
    例:一宮御朱印帳
    全国の「一宮」と呼ばれる神社(旧国の代表的な神社)をめぐる人のための御朱印帳。表紙に「一宮御朱印帳」と刻まれているものもあり、コレクション性が高いです。
  • ご当地御朱印帳
    神社や寺院オリジナルの御朱印帳。社紋や御本尊の姿があしらわれ、参拝の記念にもなります。
  • 巡礼用御朱印帳
    西国三十三所、四国八十八ヶ所など、巡礼専用の納経帳。信仰的な意味合いが強い御朱印帳です。

まとめ

 御朱印は「参拝の証」であり、信仰や感謝の気持ちを形に残すものです。
 御朱印帳は神社・お寺で分けるかどうかは自由ですが、気持ちよくいただくために基本的なマナーはしっかり守りましょう。

 また、御朱印帳には歴史があり、地域や寺社ごとに特徴あるものが多数存在します。
 自分だけの一冊を作ることは、参拝をより豊かなものにしてくれるはずです。

 ちなみに私は神社とお寺は分ける派なので、各都道府県に神社用、お寺用と2冊づつ作るようにしています。
 一宮専用の御朱印帳や神宮毎に御朱印帳を作ったりするなどの方法をしている人もいます。
 自分のこだわりを持って、オリジナルな御朱印帳を作ってみてはいかがでしょうか?
 ただ、冒頭でもお話しましたが、決してスタンプラリーではありません。
 一つ一つの御朱印に敬意を払い、お参りをさせていただいた感謝を持って御朱印を授かるようにしていきましょう。

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