【神社めぐり】桃太郎神話と国造りの神が宿る吉備の古社巡り(岡山県)

岡山県(旧・吉備国)は、古代日本において畿内に匹敵する勢力を持った**「吉備」**の中心地であり、その歴史は神話にも深く関わっています。特に、桃太郎伝説のモデルとされる神を祀る神社や、独自の建築様式を持つ神社が有名です。

ここでは、岡山県を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
吉備津神社 (きびつじんじゃ)大吉備津彦大神(おおきびつひこのおおかみ)備中国一宮であり、桃太郎伝説のモデルとされる大吉備津彦命を祀る大社。全国で唯一の建築様式である**「吉備津造り(比翼入母屋造)」**の国宝本殿を持つ。厄除け、開運、鳴釜神事が有名です。
吉備津彦神社 (きびつひこじんじゃ)大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)備前国一宮であり、吉備津神社と同じく大吉備津彦命を祀ります。朝日の昇る東を向いて鎮座しており、古代の祭祀場とされる磐座・磐境が残る神域です。家内安全、縁結び、子育てにご利益があります。
由加神社本宮 (ゆがじんじゃほんぐう)彦狹知命(ひこさちのみこと) 大国主命(おおくにぬしのみこと) 他古くから**「厄除けの総本山」**として知られ、備前富士とも呼ばれる由加山に鎮座します。神仏習合の形態を保ち、厄除け、病気平癒、商売繁盛にご利益があります。
石上布都魂神社 (いそのかみふつみたまじんじゃ)素戔嗚尊(すさのおのみこと)備前国一宮を称する古社。素戔嗚尊が八岐大蛇を斬ったとされる**「十握剣(とつかのつるぎ)」**を御神体として創建されたと伝わる、神話に基づいた歴史を持つ神社です。厄除け、心願成就にご利益があります。
中山神社 (なかやまじんじゃ)鏡作神(かがみつくりのかみ) 他美作国一宮。鏡作神や作物の神など、多くの神を祀ります。慶雲4年(707年)創建とされる古社で、農耕、牛馬の守護、子授け・安産など多彩なご利益があります。

桃太郎伝説の舞台と独自の建築

吉備津神社は、桃太郎が退治した鬼の温羅(うら)の首が埋められたとされる**「御竈殿(おかまでん)」で行われる鳴釜神事**が特に有名で、その鳴動によって吉凶を占います。岡山は、神話の時代から続く壮大な歴史を体感できる場所です。

岡山県を訪れる際は、伝説と歴史が織りなす吉備路の古社で、独特の信仰文化に触れてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました