長崎県は、江戸時代の鎖国下においても西洋との唯一の交流拠点であり続けた歴史から、独特な国際色豊かな文化を育んできました。また、島嶼部が多く、海運・漁業の神への信仰も深く根付いています。
ここでは、長崎県を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。
神社名 | 主祭神 | 御由緒(簡記) |
鎮西大社 諏訪神社 (ちんぜいたいしゃ すわじんじゃ) | 諏訪大神(建御名方神・八坂刀売神) 他三社 | 長崎の総氏神様で、地元では親しみを込めて**「おすわさん」と呼ばれています。長崎の厄除け、縁結び、海上守護の神として信仰され、秋の例大祭「長崎くんち」**は国の重要無形民俗文化財です。 |
小島神社 (こじまじんじゃ) | 素盞鳴尊(すさのおのみこと) 他四柱 | 壱岐島にある、潮の干満によって参道が現れたり消えたりする**「壱岐のモン・サン=ミシェル」**と呼ばれる神秘的な神社。商売繁盛、金運、夫婦和合、安産などにご利益があり、潮位によって参拝可能な時間が変わります。 |
諫早神社 (いさはやじんじゃ) | 天照大御神、大己貴命、少彦名命 他 | **「九州総守護 四面宮」**とも称される古社。古くから九州の総守護の神々を祀り、平和、開運、良縁、病気平癒など広大な御神徳があります。 |
男嶽神社 (おんだけじんじゃ) | 猿田彦命(さるたひこのみこと) | 壱岐島の男岳山山頂に鎮座し、導きの神とされる猿田彦命を祀ります。境内には300体以上の石猿があり、商売繁盛、出世開運、恋愛・縁結びなど、あらゆる物事を良い方向に導くといわれています。 |
山王神社 (さんのうじんじゃ) | 大山咋命(おおやまくいのみこと) 他 | 長崎市浦上に鎮座する神社。原爆の爆心地近くにありながら、原爆の熱線で片側だけが吹き飛び、奇跡的に倒壊を免れた**「片足鳥居(一本柱鳥居)」**が有名。平和のシンボルとして、多くの人々に記憶されています。 |
歴史の奇跡と神聖なる海
諏訪神社の長崎くんちに代表されるように、長崎の神社は異国文化を取り込んだ独特の祭り文化と結びついています。また、壱岐の小島神社や男嶽神社は、海と自然の力を強く感じさせる、神秘的なパワースポットです。
長崎を訪れる際は、歴史の重みと、海に囲まれた島々ならではの神聖な空気を肌で感じてみてください。
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