【神社めぐり】阿蘇の開拓神と「せいしょこさん」が守る、火の国の古社巡り(熊本県)

熊本県(旧・肥後国)は、世界有数のカルデラを持つ阿蘇山を中心とした雄大な自然と、築城の名手・加藤清正公に代表される武将の歴史が交差する地です。ここでは、阿蘇開拓の祖神を祀る大社や、清正公ゆかりの神社など、強力なパワースポットをご紹介します。

神社名主祭神御由緒(簡記)
阿蘇神社 (あそじんじゃ)健磐龍命(たけいわたつのみこと) 他十二神肥後国一宮であり、全国に約500社ある阿蘇神社の総本社。阿蘇を開拓したとされる健磐龍命(神武天皇の孫)を主祭神として祀り、農耕、水の神、縁結びの信仰を集めています。熊本地震で大きな被害を受けましたが、現在再建中です。
青井阿蘇神社 (あおいあそじんじゃ)健磐龍命 他十二神人吉・球磨地方の総鎮守。本殿、廊、幣殿、拝殿、楼門の五棟からなる社殿群は、熊本県初の国宝に指定されています。豪壮な桃山様式と繊細な装飾が特徴で、農耕、五穀豊穣の神として篤く信仰されます。
加藤神社 (かとうじんじゃ)加藤清正公(かとうきよまさこう)築城の名手である戦国武将、加藤清正公を主祭神として祀る神社。地元では**「せいしょこさん」**と親しまれ、勝負運、厄除け、土木建築守護の神として信仰されています。境内からは、熊本城の美しい姿を望むことができます。
幣立神宮 (へいたてじんぐう)神漏岐命(かむろぎのみこと) 他五神「九州のへそ」と呼ばれる山都町に鎮座する、創建が非常に古いとされる古社。九州における強力なパワースポットの一つとして知られ、鎮護国家、五穀豊穣にご利益があるとされます。
高橋稲荷神社 (たかはしいなりじんじゃ)倉稲魂大神(うかのみたまのおおかみ) 他日本稲荷五社の一つに数えられる熊本県最大のお稲荷さん。室町時代に上代城の城内鎮守として勧請されたのが始まりで、商売繁盛、家内安全、開運招福の神として信仰されています。

火の国と水の信仰

阿蘇の神々は、火山を畏れ敬う信仰から始まりましたが、同時に阿蘇の地を豊かな農耕地に変えた水の神としても崇められています。また、加藤清正公を祀る加藤神社は、熊本の発展の礎を築いた武将の**「勝つ」**力にあやかる場所として、多くの人々に親しまれています。

熊本を訪れる際は、雄大な自然と、歴史を動かした人々の強い意志を感じさせる神社を巡ってみてください。

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