三峯・秩父・宝登山――山と神話が息づく関東屈指の霊域
埼玉県秩父地方に鎮座する
三峯神社(みつみね)・秩父神社(ちちぶ)・宝登山神社(ほどさん)。
この三社は「秩父三社」と呼ばれ、古来より山岳信仰・国産み神話・地域の守護神として尊ばれてきました。
それぞれに異なる雰囲気と魅力があり、三社を巡ることで“秩父という土地の歴史と神々の物語”が立体的に見えてきます。
本記事では、各神社の由緒、ご祭神、ご利益、見どころ、アクセスまで、詳しくまとめてご紹介します。
◆ 秩父三社とは
秩父地方を代表する以下の三つの神社を指します。
いずれも「山の神」「国産みの神」と深い関係を持ち、秩父地域の精神文化の核となる存在です。
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◆ ① 三峯神社 ― “霊山の氣”が満ちる関東屈指のパワースポット
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◆ ご祭神
国産みの神を祀るため、「生成・浄化・再生」のご利益が強いとされます。
また、日本武尊が連れていた“山犬(オオカミ)”を神の使いとする
お犬さま信仰 が息づいています。
◆ 主なご利益
- 氣力・活力の上昇
- 厄除け・魔除け
- 仕事運・決断力
- 運気好転
- 家内安全
全国的に人気の「氣守」でも有名です。
◆ 見どころ
- 全国でも珍しい 三ツ鳥居
- 東照宮のように精緻な 豪華絢爛の拝殿
- 狛犬の代わりに鎮座する お犬さま像
- 標高1,100mの神域に漂う “霊気”
- 奥宮(妙法ヶ岳)からの絶景
◆ アクセス
- 秩父鉄道「三峰口駅」→西武バス(約50分)
- 車:関越道花園ICより約90分
詳しくは別の記事でまとめているのでそちらもご覧ください
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◆ ② 秩父神社 ― 秩父の総鎮守、1400年の歴史を誇る古社
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◆ ご祭神
- 八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
→ 知恵の神・学問の神 - 知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)
→ 秩父地方の開拓神 - 天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)
→ 宇宙の中心の神 - 秩父宮雍仁親王(みやつことひとしんのう)
“思考・知恵・判断力”を司る神が祀られており、
受験・仕事・発想力の向上 を願う人に人気です。
◆ 主なご利益
- 学問成就
- 事業繁栄
- 仕事運
- 安産・子育て
- 開運・厄除け
◆ 見どころ
◆ ① 極彩色の彫刻群(左甚五郎の流れを汲む名工の作)
特に有名なのが以下の彫刻です。
- つなぎの龍
- 北辰の梟(きたのふくろう)
- お元気三猿(よく見、良く聞き、よく話す)
- 子育ての虎
秩父神社は「彫刻の神社」と呼ばれるほど装飾が美しいのが特徴です。
◆ ② 鎌倉期の面影を残す本殿
長い歴史を体感できる重厚な建築。
◆ ③ 秩父夜祭の中心
毎年12月の秩父夜祭では、豪華な山車が境内に集結し、全国から観光客が訪れます。
◆ アクセス
- 秩父鉄道「秩父駅」徒歩3分
- 西武秩父線「西武秩父駅」徒歩15分
詳しくは別ページでもまとめているのでそちらの記事もご覧ください
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◆ ③ 宝登山神社 ― 火止(ほど)めの神、家族運に強い癒しの神社
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◆ ご祭神
かつて山火事を鎮めたという伝承から、
火伏せ・防災の神として広く信仰されています。
◆ 主なご利益
- 家内安全
- 防火・防災
- 縁結び
- 商売繁盛
- 子育て運
- 心身の浄化
三社の中でも特に“穏やかなご神威”が感じられる神社です。
◆ 見どころ
◆ ① 宝登山ロープウェイ
山頂には宝登山神社の奥宮があり、ロープウェイで簡単にアクセスできます。
◆ ② 四季の植物・花の名所
- 梅園
- ロウバイ園(関東最大級)
- 桜・ツツジ・紅葉
- 冬の霧氷
季節ごとに風景が一変し、写真映えも抜群。
◆ ③ 小動物公園
子ども連れに大人気のスポットで、家族旅行にもぴったり。
◆ アクセス
- 秩父鉄道「長瀞駅」徒歩7分
- 車:関越道花園ICより約30分
詳しくは別の記事でまとめているのでそちらもご覧ください
◆ 秩父三社を巡るおすすめルート
★ 1日で効率よく回る場合(車がおすすめ)
※三峯神社は山奥で滞在時間が長くなるため最後に設定するのがスムーズ。
★ 電車で回る場合
◆ まとめ
秩父三社は、すべて雰囲気もご利益もまったく異なるのが魅力。
三社を巡ることで、秩父という土地の神話・歴史・自然が一体となった豊かな旅が楽しめます。
「神様の世界観を楽しめるエリア」として関東でも随一。
日帰りでも泊まりでも楽しめる“神社旅”として、ぜひ訪れてみてください。


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