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【名所めぐり】 1925年(大正14年)制定「名古屋十名所」

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― 新愛知新聞社が市民投票で選んだ名古屋の名所 ―

1925年(大正14年)6月13日〜8月10日の約2ヶ月間、新愛知新聞社(現在の中日新聞社)が新聞紙上で実施した**「名古屋十名所」人気投票**。
当時の名古屋七十万市民の声によって選ばれた、この地域の代表的な名所10か所は、都市文化の原風景として今に語り継がれています。


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📌 「名古屋十名所」一覧(1925年 選定)

以下の表は、投票の上位10位に入った名所と簡単な解説です。

順位名所名称現所在地ポイント
1天理教々務支庁昭和区天理教本部の直轄教務所
2正木町 闇の森西区緑豊かで古い森の名所
3笠寺観世音南区古刹で名高い観音霊場
4圓頓寺西区由緒ある寺と門前町
5久屋町 金刀比羅神社東区街の中の人気神社
6熱田神宮熱田区三種の神器・草薙剣を祀る社
7呼続町 桜田勝景南区景勝地としての自然風景
8押切町 榎権現西区地域の守護神社
9名古屋城中区尾張徳川の居城・名城
10山田町 元大将之社北区古い社(歴史的社寺)

(※順位・名称は1925年8月11日付の新愛知新聞による結果)


🗾 各名所の解説


① 天理教々務支庁(1位)

投票数:150,859票
名古屋にある天理教の教務支庁。大正期には宗教的・文化的な存在感が強く、多くの市民の支持を集めました。


② 正木町 「闇の森」(やみのもり)

投票数:135,982票
かつて名古屋市内に残る古く緑深い森として知られた名所。光も十分に通さないほど鬱蒼とした場所で、自然の趣が人気でした。


③ 笠寺観世音(笠寺観音)(3位)

投票数:134,497票
正式名は天林山笠覆寺。尾張四観音のひとつで、古くから篤い信仰を集めてきた人気の古刹です。


④ 圓頓寺(4位)

投票数:124,297票
名古屋西区にある由緒ある寺院。境内周辺の圓頓寺商店街は名古屋でも古い下町文化の名残を留めており、当時から人々で賑わっていました。


⑤ 久屋町 金刀比羅神社(久屋町金刀比羅神社)(5位)

投票数:103,562票
久屋(現在の久屋大通付近)にあった人気の神社で、市民の行楽・参拝スポットとして親しまれていました。


⑥ 熱田神宮(熱田神宮)(6位)

投票数:72,122票
三種の神器「草薙剣」を祀る古社。大正期でも「熱田さん」として人気が高く、名古屋を代表する聖地でした。


⑦ 呼続町 「桜田勝景」

投票数:72,010票
名古屋南部の自然豊かな地域で、笠寺一帯の景勝地としての風景が評価されて上位に入りました。


⑧ 押切町 「榎権現」

投票数:66,173票
押切町の守護神社とされる社。地域の信仰対象として根強い人気がありました。


⑨ 名古屋城(名古屋城)(9位)

投票数:60,554票
江戸時代から続く名城であり、当時すでに国民的知名度を持つ人気スポット。大正期でも市民の人気を集めました。


⑩ 「山田町 元大将之社」

投票数:59,029票
山田町(現在の北区付近)にあった**元大将之社(やまたいしょうのやしろ)**は、古来より信仰を集めた歴史ある社でした。


🕰️ 大正期の名所とは?

この「名古屋十名所」は、都市のランドマーク自然景勝地、そして人々の信仰対象が混ざった独自の選出でした。
政治的・経済的中心地のような「官庁街」や「近代建築」は入っていない点も特徴的で、当時の名古屋市民が身近な暮らしの中で大切にしていた場所がそのまま反映されています。


📍 現代との比較

現在の観光ランキングでは「名古屋城」「熱田神宮」「大須」などが定番として挙がりますが、1925年当時は宗教・自然の名所が中心だったことがわかります。
それは名古屋が近代都市として発展する以前の、人々の生活文化がそのまま名所の評価に反映されていたからとも言えるでしょう。


✨ まとめ

1925年の「名古屋十名所」は、
✔ 市民の人気で選ばれた名所
✔ 宗教・信仰と風景を重視する選定
✔ 近代化以前の都市文化のあり方を映す鏡

として、大正期の名古屋の記憶を今に伝える貴重なリストです。

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