神 様 図 鑑 — No. 092
ほでりのみこと(うみさちひこ)火照命(海幸彦)
山幸彦の兄・海の幸を得る名人 / 釣り針を失くして弟に従った海の神 / 隼人(はやと)の祖神
瓊瓊杵尊の御子・海幸彦
山幸彦(彦火火出見尊)の兄神
漁業・海・隼人の守護神
釣り針を失くした神話の「負けた側」
隼人(南九州の民族)の祖神
父神
瓊瓊杵尊(No.035)
兄弟
弟・彦火火出見尊(山幸彦)
神格
漁業・海・隼人の祖神
縁の神話
山幸彦・海幸彦の争い
縁の地
南九州・宮崎・鹿児島
🐟 注目ポイント:火照命(ほでりのみこと)は瓊瓊杵尊(No.035)の御子神で、弟・彦火火出見尊(山幸彦・No.043)の兄として知られる「海幸彦(うみさちひこ)」です。「海の幸(魚・貝などの海産物)を得る名人」という意味を持ち、釣りの名人として海で活躍していました。しかし弟・山幸彦と道具を交換したことがきっかけで、山幸彦に大切な釣り針を失くされ、最終的に海を操る宝(干珠・満珠)を持つ弟に服従することになりました。この物語が南九州の「隼人(はやと)」という民族の祖神として位置づけられ、隼人が天皇家(山幸彦の系譜)に服従する神話的根拠となっています。
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02
祀られる神社
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03
登場する神話・伝説
海幸彦と山幸彦——道具の交換が招いた兄弟の運命の分岐
古事記によれば、兄・海幸彦(火照命)は釣り針・弟・山幸彦(彦火火出見尊)は弓矢という各自の道具でそれぞれの幸(さち=狩猟の道具・収穫物)を得ていた。弟・山幸彦が「道具を交換したい」と言い、兄は渋々承諾した。しかし弟は釣りが下手で釣れないだけでなく、大切な釣り針を海の中で失くしてしまった。兄は「自分の釣り針を返せ」と強く要求し、弟は困り果てた。この「道具の交換と失くした釣り針」がきっかけで、弟が竜宮へ行き、最終的に海を操る宝を得て兄に勝つという大きな物語が始まった。
出典:古事記(中巻)・日本書紀
この神話を詳しく読む隼人の祖神——「兄が弟に従った」神話が南九州の歴史を語る
古事記・日本書紀によれば、海の宝(干珠・満珠)を手に入れた山幸彦が兄・海幸彦を苦しめ服従させた後、海幸彦の子孫が「隼人(はやと)」となって代々天皇家に仕えるようになった。「兄(海幸彦・火照命)が弟(山幸彦の系譜の天皇家)に服従した」という神話が、南九州の隼人族が大和政権に従属する歴史的関係の神話的説明となっている。隼人舞(はやとまい)という芸能が今でも宮中儀式で伝えられている。
出典:古事記(中巻)・日本書紀・隼人の歴史研究
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05
ご利益
漁業・豊漁
海の幸の名人として漁業・豊漁・水産業への守護のご利益がある。
海・航海の守護
海幸彦として海・航海・海上安全への守護のご利益がある。
釣り・アウトドア
釣りの名人として釣り・マリンスポーツ・アウトドアへの守護のご利益がある。
逆境からの学び
釣り針を失くすという失敗から兄弟の大きな物語が始まった神として、失敗から学び成長することへの縁がある神格。
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06
関わりの深い場所・聖地巡礼
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