【神様図鑑】天之御影神（あめのみかげのかみ）｜刀鍛冶の祖神とされる製鉄の神

神様図鑑

2025.06.25

天之御影神（あめのみかげのかみ）は、
古代日本において鉄を司るとされる神で、
特に刀鍛冶や鉄工業の守護神として信仰されています。

一説には、**天目一箇神（あめのまひとつのかみ）**と同一視されることもあり、
「鉄」や「火」、「ものづくり」に関わる人々から篤く崇敬されてきました。

◆ 基本情報｜天之御影神とは？

『古語拾遺』や『先代旧事本紀』などに記述があり、
天照大神の御子神、またはその御孫神とされることもあります。

一説では、天之御影神は天孫降臨の際に、
剣（つるぎ）を鍛える役目を担った神とされており、
武具や農具、金属製品の製造にかかわる職人たちの守護神として重んじられてきました。

神社名	所在地	特徴
御鍛冶神社（みかじじんじゃ）	奈良県橿原市	天之御影神を主祭神とする。刀鍛冶・鉄工の神社として有名
石上神宮（いそのかみじんぐう）	奈良県天理市	鍛冶神・武器神としての信仰と深い関係
金屋子神社（かなやごじんじゃ）	島根県安来市	製鉄神としての性格が重なり、信仰対象に

現代では、以下のような分野の人々から信仰を集めています。

また、刀剣文化のファンや歴史愛好家の間でも、
天之御影神は「日本刀の神」「匠の神」として注目を集めています。

天之御影神は、
鉄を鍛える火と匠の技を象徴する、日本の「ものづくり」文化の原点ともいえる神様です。