【神様図鑑】神話のヒーロー素戔嗚尊(スサノオノミコト)とは?荒ぶる神の正体と魅力を解説!

**日本神話屈指の「荒ぶる神」**として知られる、素戔嗚尊(スサノオノミコト)。

乱暴者?勇者?それとも慈悲深い英雄?
実はこの神様、とても奥深い存在なんです。

今回は、スサノオノミコトの神話や性格、信仰されている神社まで、わかりやすくご紹介します!


🔷 素戔嗚尊とは?神話に登場するスサノオ

スサノオは、日本神話における重要な神様のひとり。『古事記』『日本書紀』の両方に登場します。

◆ 神名:素戔嗚尊(スサノオノミコト)

  • 神格:海の神・嵐の神・祓い清めの神
  • 両親:伊邪那岐命(イザナギ)と伊邪那美命(イザナミ)
  • 姉:天照大神(アマテラス)(太陽の神)
  • 兄弟神の中でも、とくに激しい気性をもつ

🔷 スサノオ神話ダイジェスト

◆ 天界で大暴れ!アマテラスとの対立

スサノオは海の神として生まれますが、母・イザナミを恋しがって泣きわめき、
天界(高天原)で大暴れ。姉・天照大神が恐れて天岩戸に隠れてしまうという大事件を引き起こします。

→ その後、スサノオは高天原を追放されます。

◆ ヤマタノオロチ退治!

追放されたスサノオが降り立ったのは、出雲の国。
そこで毎年娘を食らうという**八岐大蛇(ヤマタノオロチ)**の話を聞きます。

スサノオは知恵と勇気でオロチを退治し、
その尾の中から出てきた剣――**天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)**を見つけ、
天照大神に献上します。

→ この剣がのちに「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」として熱田神宮に祀られます。

◆ そして英雄へ

その後スサノオは、助けた姫・**櫛名田比売(くしなだひめ)**と結婚し、
出雲に住まいを構えます。

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」
→ 日本最古の和歌ともいわれるスサノオの詠んだ歌です。


🔷 スサノオの性格:暴れん坊?慈悲深い神?

スサノオは神話の前半では暴れん坊として描かれていますが、
ヤマタノオロチ退治以降は「人々を守る正義の神」へと変わります。

この二面性が、信仰される神様としての魅力でもあります。

一面内容
荒ぶる神自然災害・疫病を象徴する側面
英雄神邪を祓い、民を守る強い力
清めの神厄除け・祓い・浄化の力をもつ

🔷 スサノオを祀る神社(全国の有名神社)

🏯 須佐神社(島根県出雲市)

  • スサノオを主祭神とする総本宮
  • 静かな森の中にある「強力なパワースポット」

🏯 八坂神社(京都市東山区)

  • スサノオを祀る全国の祇園社の総本社
  • 祇園祭の舞台でもあり、疫病除けのご利益が有名

🏯 津島神社(愛知県津島市)

  • スサノオを祀る「牛頭天王(ごずてんのう)」信仰と結びつく
  • 尾張地方での篤い信仰。夏の「天王祭」も有名

🏯 素戔嗚神社(各地に多数)

  • 地域の守護神として各地に祀られる

🔷 スサノオ信仰のご利益

スサノオは、多くのご利益があると信じられています。

ご利益内容
厄除け・災難除けあらゆる厄災から守る力
病気平癒・疫病除け牛頭天王としての信仰
勇気・勝負運ヤマタノオロチを倒した英雄性
開運・人生の転機荒ぶる自分を変え、成功へ導く神

🔷 まとめ|スサノオは「変化」と「再生」の神

素戔嗚尊は、乱暴者の面と英雄の面をあわせ持つ、人間味あふれる神様です。

荒ぶる力を「正義」へと変えたその姿は、
人生で迷ったとき、自分を見つめ直したいとき、
新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる存在といえるでしょう。

ぜひ一度、スサノオを祀る神社を訪れて、その力強い気配を感じてみてください。

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