みなさん、こんにちは!
ももちです。
お伊勢参りといえば内宮(皇大神宮)や外宮(豊受大神宮)の正宮参拝が有名ですが、伊勢神宮には正宮・別宮・摂社・末社・所管社を合わせて125もの神社(神宮125社)が存在します。
今回ご紹介するのは、内宮の摂社の中でも特に歴史が深く、神宮神田(御供田)のすぐそばに佇む「大土御祖神社(おおつちみおやじんじゃ)」です。
⛩️ 大土御祖神社とは?(基本情報と由緒)
大土御祖神社は、五十鈴川の清流と広大な神宮神田(お田んぼ)に囲まれた「茶屋の森」と呼ばれる社叢(鎮守の森)の中に鎮座しています。
- 所在地:三重県伊勢市楠部町字尾崎2132
- 社格:皇大神宮(内宮)摂社(摂社27社のうち第10位) / 式内小社 延喜式神社の調査他 1 件
- 御祭神:
- 大国玉命(おおくにたまのみこと):土地・農耕の守護神
- 水佐々良比古命(みずささらひこのみこと):水の守護神
- 水佐々良比売命(みずささらひめのみこと):水の守護神
- 同座(同居)する末社:
- 宇治乃奴鬼神社(うじのぬきじんじゃ)[内宮末社 / 祭神:高水上神(たかみなかみのかみ)]
💡 歴史と御由緒のポイント
- 倭姫命(やまとひめのみこと)による創建の伝承 第11代・垂仁天皇の御代、天照大御神のご鎮座地を求めて旅をされた倭姫命によって定められた古社と伝えられています。平安初期の『皇太神宮儀式帳』(804年)や『延喜式神名帳』にもその名が刻まれています。
- 神田と土地・水を護る農耕の神主祭神の大国玉命は国生神(大歳神)の御子神とされ、この地域の土地そのものを護る神様です。ともに祀られる水佐々良比古命・水佐々良比売命、そして同座する宇治乃奴鬼神社の高水上神も水を司る神様であり、神宮のお供え物となるお米を作る「神宮神田」を豊かに潤す祈りが込められています。
- 中世の退転と江戸時代の再興 ise125.net中世の戦乱期に式年造替が絶えたことで社殿は一度焼滅・荒廃してしまいましたが、江戸時代の寛文3年(1663年)、古い記録をもとに旧社地が特定され、現在地に再興されました。
📸 境内の見どころスポット
外宮・内宮の賑わいとは対照的に、静寂と神聖な気品に満ちた境内です。
1. 「茶屋の森」と古木の参道
神社の社叢は古くから「茶屋の森」と呼ばれており、参道を進むと幹の太いクスノキやスギ、カヤノキなどの巨木が茂っています。一歩足を踏み入れると空気の質が変わり、森全体が神域であることを実感できます。
2. 神明造の社殿と「同座」の形式
一重の玉垣に囲まれた小さな神明造(しんめいづくり)の社殿が建っています。 実はこの社殿には、摂社である「大土御祖神社」と、末社である「宇治乃奴鬼神社」の二社が合祀(同座)されています。一つの社殿で二つの神社の参拝ができるのが特徴です。 (※伊勢神宮の摂社・末社共通の仕様として、賽銭箱や鈴は設置されていません)。
3. 奥へ続く「国津御祖神社」への参道
大土御祖神社の参道をさらに奥へ進むと、同じく内宮摂社の「国津御祖神社(くにつみおやじんじゃ)」と末社の「葦立弖神社(あしかだてじんじゃ)」が鎮座しています。二つの森と社殿が連なるこの空間は、125社巡りの中でも特に見応えがあるスポットです。
🚶♂️ 周辺の合わせて巡りたいスポット
- 神宮神田(じんぐうしんデン) 神社のすぐ東側に広がる神道の聖なる田んぼです。毎年5月には伝統的な「御田植初(おたうえはじめ)」が行われ、秋には神前に捧げる稲穂が実ります。
- 国津御祖神社(くにつみおやじんじゃ) 延喜式神社の調査大土御祖神社のすぐ奥(北側)に隣接する摂社。併せて参拝するのがおすすめです。
📝 訪問メモ・アクセス情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 神社名 | 大土御祖神社(おおつちみおやじんじゃ) |
| 同座社 | 宇治乃奴鬼神社(うじのぬきじんじゃ) |
| 所在地 | 三重県伊勢市楠部町字尾崎2132 |
| 参拝時間 | 自由(※街灯がないため、明るい日中の参拝をおすすめします) |
| アクセス | ・近鉄鳥羽線「五十鈴川駅」より徒歩約13分(約1km) ・伊勢市コミュニティバス(おかげバス)「四郷小学校前」バス停より徒歩約1分 |
| 駐車場 | 専用駐車場はありません。公共交通機関をご利用いただくか、周辺の有料駐車場をご利用ください。 |
💬 おわりに
伊勢神宮の正宮参拝だけでなく、こうした歴史ある摂社・末社を訪ねると、古来日本人が「土地」や「水」、そして「自然の恵み(米)」に対して抱いてきた深い感謝と祈りの心に触れることができます。
静かな鎮守の森で清々しい時間を過ごしたい方は、ぜひ足をお運びください。
それでは、次回の【神社めぐり】もお楽しみに!

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