青森県弘前市に鎮座する「高照神社(たかてるじんじゃ)」。
弘前藩の2代藩主・津軽信枚(つがるのぶひら)公を祀る神社で、津軽家ゆかりの歴史が色濃く残る貴重な史跡です。
神社と隣接する「朱漆塗唐門」や「津軽家廟所」は国の重要文化財にもなっており、”歴史散策神社巡り”が好きな人には必ず訪れて欲しい場所です。
基本情報
・所在地:青森県弘前市高岡字神馬野
・主祭神:津軽信枚公
江戸時代に弘前藩の基盤を作り上げた人物である信枚公を顕彰するため創建された神社です。
権現造りの神社が多い徳川系霊廟と比べても、津軽色が非常に強いのが特徴。
歴史と由緒
1641年、津軽信枚公が亡くなった後、その御霊を祀るために創建。
弘前藩主の中でも特に政治手腕に優れ、藩政の基礎を作り上げた人物として知られており、弘前藩にとって最重要人物の一柱といっても過言ではありません。
高岡地区は古より霊地とされ、後に津軽家の歴代藩主の廟所として整備されるようになります。
見どころ
▽津軽家廟所(重要文化財)
高照神社と隣接する廟所は、津軽家の歴代当主が眠る場所。
静寂に包まれた杉林の中に佇む廟は、まるで時が止まったような荘厳な雰囲気。
▽朱漆塗唐門(重要文化財)
朱色が鮮やかな唐門は必見。
江戸藩主家の文化水準、技術、格式を見る上でも極めて貴重な遺構。
▽境内の空気感
「武家の神社」の気配を強く感じられる場所。
パワースポットというより“歴史空間と向き合う場所”という方が近いかもしれません。
ご利益
・家内安全
・学業成就
・出世成就
・武運向上
藩主を祀る神社らしく「人生の基礎を固める」「人生の土台を作る」ご利益が強いといわれます。
アクセス
・弘前駅からバスで約30分程度
・弘前城観光とセットで回る人が多いコースです
まとめ
高照神社は津軽藩の歴史そのものと向き合う神社です。
パワースポット系とはまた違う重厚な魅力があり、「史跡+神社巡り」が好きな方に強くおすすめしたい場所。
弘前観光の際には、弘前城と合わせて立ち寄ると
“津軽が歩んできた歴史の深さ”がより明確に心に刻まれる神社です。


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