神の種類
国津神
父神
大年神(No.050)
総本社①
日吉大社(滋賀)
総本社②
松尾大社(京都)
神格
山・酒造・農業・縁結び
📅 2026年5月17日✍️ 神社めぐり管理人 🗂 神様図鑑シリーズ📖 読了目安:10分

① 名前と出典

正式名称大山咋神(おおやまくいのかみ)古事記
日本書紀表記大山咋命(おおやまくいのみこと)日本書紀
別名山末之大主神(やますえのおおぬしのかみ)——「山の末(頂上)の大いなる主の神」という荘厳な別名。古事記
名前の意味「大(おお)」は偉大な。「山(やま)」は山岳。「咋(くい)」は「杭(くい)・杙(くい)を打つ」——大地・山に杭を打って境界を定める力強い行為を指す。全体として「偉大な山に杙(くい)を打ち定める神」——山を治め山の境界を支配する豪壮な山の主神という意味。
初出文献古事記(712年)中巻。大年神(No.050)の御子神として記録される。「松尾(まつのを)と云う山の主神なり。また葛野の松尾神社に坐して、木花開耶姫命を以て妻とする神なり」という記述があり、木花之佐久夜毘売(No.025)との婚姻と松尾大社との縁が古事記に直接記されている。
🍶 注目ポイント:大山咋神は大年神(No.050)の御子神で、滋賀県大津市の日吉大社(ひよしたいしゃ)と京都市西京区の松尾大社(まつのおたいしゃ)という二つの全国的な大社の主祭神として信仰されます。「山の神・酒造の神・農業の神・縁結りの神」という多彩な神格を持ち、特に酒造の守護神として全国の酒蔵から崇敬される神として有名です。比叡山延暦寺の守護神としても信仰され、天台宗・山岳信仰との深い縁も持ちます。

② 神様の種類・神格

分類国津神——山・酒造・農業・縁結りの多彩な神格を持つ国津神の雄——大年神(年・農業の神)の御子として農業神の性格を受け継ぎながら、比叡山という聖なる山の守護神・松尾大社の酒造の神という独自の神格も確立した。
神格山神・酒造神・農業神・縁結神・延暦寺守護神・鬼除け神
酒造の神としての側面松尾大社(京都・嵐山近く)は「日本第一酒造の神」として全国の酒造業者から最高の崇敬を受ける。毎年「酒造の感謝祭」が行われ、全国の酒蔵から新酒の樽が奉納される。日本酒・ビール・ウィスキー・みりんなど醸造全般の守護神。松尾大社社伝
日吉大社・比叡山との縁日吉大社(滋賀県大津市)は比叡山延暦寺の守護神社として、天台宗・比叡山の精神的守護者として平安時代から最重要の神社のひとつ。大山咋神が比叡山を御神体山として鎮まることから「日吉(ひよし)の神様」として親しまれてきた。全国の「山王(さんのう)神社」の総本社でもある。

③ 活躍した時代

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国土生成の時代から現代——山・酒・農業・縁結りのすべてを守る国津神の大神
大年神の御子として農業神の血脈を受け継ぎながら、比叡山・松尾山という二つの聖山の守護神として古代から現代まで信仰を集める。天台宗(比叡山延暦寺)・酒造業・農業・縁結りという多彩な縁を持つ国津神の雄として、今日も日吉大社・松尾大社に多くの参拝者を集める生きた信仰の神。
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02

祀られる神社

📌 大山咋神の二大聖地は日吉大社(名古屋から新幹線・電車で約1時間20分)と松尾大社(名古屋から新幹線・電車で約1時間40分)。酒造の神・松尾大社は嵐山・渡月橋から徒歩約15分で、嵐山観光と組み合わせた参拝が人気です。
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03

登場する神話・伝説

🍶松尾大社と「日本第一酒造の神」——酒の神の歴史と現代の酒蔵信仰

松尾大社(京都・嵐山)は「日本第一酒造の神」として全国の酒造業者から最高の崇敬を受けます。平安時代に秦氏(はたし)という渡来人の豪族が松尾山の神(大山咋神)を篤く信仰し、松尾山の霊泉(神泉)を使った酒造りが発展したことが「松尾大社=酒造の神」という信仰の起源とされます。現代でも毎年4月に行われる「醸造祭」では全国の酒蔵・ビール・ウィスキー・みりんメーカーから樽が奉納され、醸造業界全体の守護神として生きた信仰が続いています。

古事記に記された大山咋神——松尾と木花之佐久夜毘売との婚姻
古事記によれば、大山咋神は大年神の御子として記録され、「松尾(まつのを)という山の主神なり。また葛野(かどの)の松尾の神社に坐して、木花開耶姫命を以て妻とする」という記述がある。木花之佐久夜毘売(No.025)——瓊瓊杵尊の妃として有名な桜の女神——が大山咋神の妻でもあるという記述は、「山の主神(大山咋)と花の女神(木花之佐久夜毘売)の婚姻」という自然の調和を体現する縁結りの神話として解釈できる。古事記に松尾大社の名が直接記録されているという点も大山咋神の特別な格式を示している。

出典:古事記(中巻)・松尾大社社伝
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日吉大社と比叡山延暦寺——「山の神が天台宗の守護神になった」という縁
最澄(伝教大師)が比叡山に延暦寺を開いた際(788年)、比叡山の守護神として日吉大社に祀られる大山咋神(山王権現)への信仰を取り入れた。「山の主神が仏教の守護神になる」という神仏習合の典型例として、日吉大社の「山王権現(さんのうごんげん)信仰」は中世まで日本最大級の信仰形態のひとつとなった。平安京(京都)の鬼門(東北)の守護神として日吉大社が機能したことから、「大山咋神=鬼門除けの神」という信仰も生まれた。現代の日吉大社には「方除け(ほうよけ)」のご利益でも参拝者が訪れる。

出典:日吉大社社伝・比叡山延暦寺の歴史
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05

ご利益

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酒造・醸造業守護
「日本第一酒造の神」として日本酒・ビール・ウィスキー・みりんなど醸造全般への守護のご利益がある。全国の酒蔵が松尾大社に参拝する。
🏔️
山岳守護・登山安全
比叡山の主神として山岳・登山・山岳スポーツへの守護のご利益がある。山に関わるすべての人の守護神。
🌾
農業・五穀豊穣
大年神の御子として農業・五穀豊穣への守護のご利益がある。「年の神の血脈」が農業守護を支える。
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縁結び・夫婦円満
木花之佐久夜毘売(桜の女神)との婚姻神話から縁結び・夫婦円満への守護のご利益がある。
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方除け・鬼門除け
平安京の鬼門守護神として方除け・鬼門除け・家の守護への強いご利益がある。引越し・新築時の方位祈願に縁がある。
📈
商売繁盛・事業発展
酒造業・農業という産業の守護神として商売繁盛・事業発展への守護のご利益がある。
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関わりの深い場所・聖地巡礼

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