【神様図鑑】天石門別命（あまのいわとわけのみこと）

天石門別命（あまのいわとわけのみこと）は、
日本神話に登場する岩戸（いわと）に関わる神様の一柱であり、
自然界の岩や岩戸を守るとともに、
神秘的な力を持つ存在として信仰されています。

◆ 基本情報｜天石門別命とは？

天石門別命は、『日本書紀』などの神話に登場し、
天照大神（あまてらすおおみかみ）が岩戸に隠れた際に、
岩戸の扉を管理・守護する役割を担ったとされています。

この神は、「岩戸」の分割・開閉を司り、
闇と光の境界を守る神として、
物事の閉塞や解放に関わる重要な存在です。

天石門別命は単独祀りは少ないですが、
岩戸伝説ゆかりの神社や、
天照大神を祀る神社の境内に合祀されることが多いです。

神社名	所在地	備考
天岩戸神社（西本宮・東本宮）	宮崎県高千穂町	岩戸伝説の地。岩戸の守護神として信仰
各地の岩戸神社	全国	岩戸に関わる神として祀られる例がある

天石門別命は、
闇に閉ざされた岩戸の扉を守りながらも、
その扉を開くことで新たな光と再生をもたらす神です。

私たちの人生で「行き詰まり」や「閉塞感」を感じた時、
この神の力を思い出し、
変化を恐れず一歩を踏み出す勇気を授かる存在といえるでしょう。