神代七代
第二代
前の神代
宇比地邇・須比智邇(No.064)
名前の意味
角ある杙・生きた杙
神格
芽吹き・成長・農業・生命
次の神代
意富斗能地神・大斗乃弁神(No.066)
📅 2026年5月16日✍️ 神社めぐり管理人 🗂 神様図鑑シリーズ📖 読了目安:8分
男神(つのぐいのかみ)
角杙神
つのぐいのかみ
「角(つの)のある杙(くい)」——先端が尖った角を持つ木の杙が大地に刺さる様子。鋭く力強い芽吹きを体現する男神。
女神(いくぐいのかみ)
活杙神
いくぐいのかみ
「活きた(いく)杙(くい)」——生命力に満ちた杙・生きた木の杙。柔らかく生命力あふれる芽吹きの女神。

① 名前と出典

正式名称角杙神(つのぐいのかみ)・活杙神(いくぐいのかみ)古事記
日本書紀表記角樴尊(つのぐいのみこと)・活樴尊(いくぐいのみこと)日本書紀
名前の意味「杙(くい・ぐい)」は地面に打ち込む尖った棒——杭(くい)と同義。「角(つの)」は角(つの)・先端が尖っている様子。「活(いく)」は生きている・生命力ある。全体として「尖った芽が大地に突き刺さって伸びていく様子」と「生命力あふれる芽が大地から生まれる様子」——泥土(第一代)から最初の生命(芽・杙)が生まれるという宇宙生成の第二段階を体現した神。
初出文献古事記(712年)上巻・日本書紀(720年)神代上。神代七代の第二代の夫婦神として宇比地邇神・須比智邇神に続いて記録される。
🌱 注目ポイント:角杙神・活杙神は神代七代の第二代として「泥土(第一代)から最初の生命が芽吹く」という宇宙生成の転換点を体現します。「杙(くい)」という言葉が「尖ったものが大地に刺さる」という植物の発芽の様子を神話的に表現しており、「土の中から最初の命が生まれる瞬間」の神格化といえます。農業・植物・成長・新生のご利益として現代でも活用できる神格を持ちます。

② 神代七代における位置づけ

第一代(前)
宇比地邇神・須比智邇神
うひぢに・すひぢに|泥土の神
第二代(本記事)
角杙神・活杙神
つのぐい・いくぐい|芽吹きの神
第三代(次)
意富斗能地神・大斗乃弁神
おおとのぢ・おおとのべ|生命充満の神
第七代(最終)
伊邪那岐命・伊邪那美命
いざなぎ・いざなみ|創造の神

③ 活躍した時代

🌱
天地開闢の時代——「泥から最初の命が芽吹く」という転換点
宇比地邇神・須比智邇神(第一代・泥土)に続いて生まれた角杙神・活杙神は、「流動する泥土の世界に最初の固形の生命(芽・杙)が生まれた」という宇宙生成の劇的な転換点を体現する。「無機物(土)から有機物(生命)へ」という生命誕生の神話的表現として、創世神話の中でも特別な意義を持つ段階。
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03

登場する神話・伝説

神代七代の第二段階——「泥から芽が出た」という生命誕生の神話
古事記では神代七代を「世界が混沌から秩序へ・泥から生命へ成長していく七段階」として描く。第一代(宇比地邇・須比智邇)の「泥土の段階」から、第二代(角杙・活杙)の「最初の生命(芽・杙)の誕生」へという移行は、「無機物から有機物へ」という地球生命誕生の神話的表現ともいえる。「杙(くい)」という言葉が植物の発芽(尖った芽が土を突き破る)を連想させる点も重要で、第二代の神々は「農耕文明の始まりの前提となる植物の生命力」を神格化したものと解釈できる。日本の稲作農業において「苗(なえ)を植える」という行為——苗という尖ったものを土に刺し込む——は角杙神・活杙神の神格と深く共鳴している。

出典:古事記(上巻)神代七代の段
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05

ご利益

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農業・植物の成長
「最初の芽吹き」の神として農業・植物の成長・田植えへの守護のご利益がある。稲の苗植えの守護神として農家から信仰される。
新生・始まり・スタート
「最初の生命が生まれた」神として新生・新しい始まり・プロジェクトのスタートへの守護のご利益がある。
💑
夫婦円満・縁結び
神代七代の夫婦神として夫婦円満・縁結びへの守護のご利益がある。
💪
生命力・活力回復
「活きた生命力(いくぐい)」の神として生命力・活力・体力の回復への守護のご利益がある。
🏡
地鎮・根付き
「大地に杙を打つ」という神格から地鎮祭・場所への根付き・定住への守護のご利益がある。
🔬
科学・生命研究
「無機物から有機物(生命)が生まれた」という神話的テーマから生命科学・バイオテクノロジー研究への縁がある神格。
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