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【神社めぐり】多度大社~白馬が駆け上がる神の山 ~(三重県桑名市)

🌊 北伊勢大神宮 | 式内社・名神大社 | 旧国幣大社 | 多度川の清流に鎮まる

【神社めぐり】多度大社
「北伊勢大神宮」天津彦根命が鎮まる三重の聖地
奇祭・上げ馬神事と片目の神「一目連」の謎完全ガイド

三重県桑名市多度町多度 | たどたいしゃ | お多度さん | お伊勢参らばお多度もかけよ

🌊 この記事でわかること
  • 「北伊勢大神宮」の異名を持つ多度大社の主祭神「天津彦根命(あまつひこねのみこと)」── 天照大神と素戔嗚尊の誓約(うけい)から生まれた神様の正体と神話エピソード
  • 国重要無形民俗文化財「上げ馬神事(あげうましんじ)」── 急坂を馬が駆け上がる5月の奇祭の全貌と近年の変化、「片目の神」一目連神社の謎
  • お伊勢参りとセットで巡る三重観光コース・御朱印情報・アクセス完全ガイド

「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」── 江戸時代の人々がそう詠んだほど、
伊勢神宮と並び称された三重の聖地へ。清流・多度川のほとりに鎮まる神様の物語、はじまります。

📋 多度大社 基本情報

🌊 多度大社(たどたいしゃ) | 北伊勢大神宮・お多度さん
正式名称 多度大社(たどたいしゃ)
別称:北伊勢大神宮・お多度さん
主祭神 天津彦根命(あまつひこねのみこと)
── 天照大神(あまてらすおおみかみ)素戔嗚尊(すさのおのみこと)誓約(うけい)から生まれた5男3女のうちの一柱。 天照大神の御子神として、皇族・貴族・民衆から篤い崇敬を受けた
配祀 天目一箇神(あめのまひとつのかみ) ── 別宮・一目連神社(いちもくれんじんじゃ)に祀られる。鍛冶・製鉄の神・風雨の神。 「片目の神」として眼病平癒・技術向上の信仰がある
ご利益
開運招福 縁結び 農業守護 漁業守護 商売繁盛 厄除け 眼病平癒(一目連) 技術上達(一目連)
社格 式内社(名神大社)・旧国幣大社・別表神社
「北伊勢大神宮」── 伊勢神宮と並ぶ北伊勢の総鎮守
創建 神代(第5代・孝昭天皇の時代との伝承)
文献初出:続日本紀(797年)・三代実録
重要神事 上げ馬神事(あげうましんじ)── 国重要無形民俗文化財。5月のお多度まつり期間中に行われる
流鏑馬(やぶさめ)・神楽奉納など
所在地 〒511-0106 三重県桑名市多度町多度1681
参拝時間 境内:終日参拝可(夜間は制限あり)/御朱印・授与所:9:00〜17:00
御朱印 初穂料 300円(通常)
駐車場 あり(無料)
公式サイト tadotaisha.com

🌊 祀られている神様を徹底解説

🌊
天津彦根命
あまつひこねのみこと
天照大神の御子神
誓約(うけい)から生まれた
開運・縁結びの神
👁️
天目一箇神
あめのまひとつのかみ
片目の鍛冶神・嵐の神
眼病平癒・技術向上
一目連神社の神様
☀️
天照大神
あまてらすおおみかみ
天津彦根命の母神
誓約(うけい)の勝者
伊勢神宮(内宮)の主祭神
素戔嗚尊
すさのおのみこと
誓約(うけい)の相手方
天照大神との誓いで子神が誕生
天津彦根命の「父神」にあたる

① 天津彦根命とは?(初心者向けかんたん解説)

ひとことで言えば、「天照大神と素戔嗚尊が誓いを交わしたときに誕生した神様」です。 現代のたとえで言うと──「最高権力者(天照大神)と反乱軍の首領(素戔嗚尊)が 互いの潔白を証明するために行ったゲームの副産物として生まれた神様」。 天津彦根命自身は誓約の「結果」として生まれており、その誕生そのものが 「天照大神の正しさ(清い心)の証」として神話に位置づけられています。

「天津彦根命(あまつひこねのみこと)」という名前の意味は、 「天空(高天原)の彦(男性の神)の根(根本・尊い存在)」とも解釈されます。 天照大神の御子神として高天原に生まれ、その後地上(葦原中国)の守護を担い、 多度大社の地に鎮まったとされています。

多度大社では古くから、この天津彦根命が 「農業・漁業・商業など、人々の生業すべてを守る神」として信仰されてきました。 北伊勢(現在の三重県北部)の総鎮守として、 近世には「お伊勢参らばお多度もかけよ」と謳われるほど、 伊勢神宮参拝とセットで巡る聖地として人々に親しまれていました。

② 誓約(うけい)── 天照大神と素戔嗚尊の「神様の宣誓ゲーム」

天津彦根命が生まれた「誓約(うけい)」とは、古事記に記された 天照大神と素戔嗚尊の「証明の儀式」です。

事の発端: 母神・伊邪那美命(いざなみのみこと)に会いたいと泣き続けた 素戔嗚尊は、最終的に「根の国(冥界)に行く」と宣言。 これを聞いた天照大神は「弟が攻め込んでくるのでは?」と疑い、 武装して素戔嗚尊を迎え撃ちます。

誓約の内容: 素戔嗚尊は「自分に邪心はない。それを証明するために互いの持ち物から子神を生み出そう」と提案。 天照大神は素戔嗚尊の十拳剣(とつかのつるぎ)を噛み砕いて息を吹きかけ、 素戔嗚尊は天照大神の勾玉を噛み砕いて息を吹きかけました。 このとき天照大神の息から生まれた神が5柱の男神(五男神)、 素戔嗚尊の息から生まれたのが3柱の女神(三女神)です。

天津彦根命の誕生: 五男神のひとりとして天津彦根命が生まれました。 天照大神は「素戔嗚尊の剣から生まれた男神たちは私の子」と宣言し、 誓約は天照大神の「勝ち」となりました。 ── そう、天津彦根命は「天照大神の清い心の証拠」として誕生した神様なのです。

✨ ご利益・祈願の詳細

🌟
開運招福
北伊勢の総鎮守として地域全体の運気を高める。新年・人生の節目の祈願参拝に最適
💕
縁結び・良縁
天照大神の御子神の神威から、良縁・縁結びの祈願が人気。若い参拝者も多い
🌾
農業・漁業守護
多度川の恵みを受ける地域神として農業・漁業の守護神。稲作・豊漁を祈る伝統が続く
🛒
商売繁盛
北伊勢の総鎮守として商業都市・桑名の守護神。商売繁盛・事業成功の祈願に古くから訪れられる
👁️
眼病平癒(一目連)
別宮・一目連神社の天目一箇神は「片目の神様」。眼の病気の治癒を祈る信仰が現代も続く
🔧
技術向上(一目連)
鍛冶・製鉄の神・天目一箇神は職人・エンジニア・技術者の守護神。技術上達に訪れる人も多い

🐎 国重要無形民俗文化財「上げ馬神事」完全解説

🐎 上げ馬神事(あげうましんじ)── 急坂を駆け上がる馬が農作物の吉凶を占う

毎年5月のお多度まつり(通常5月4日・5日)に行われる 「上げ馬神事(あげうましんじ)」は、 多度大社の最も有名な神事であり、 国重要無形民俗文化財に指定されています。

神事の内容: 多度大社の境内に設けられた急坂(高さ約2メートル・傾斜約30〜40度)を、 騎手を乗せた馬が全力で駆け上がります。 馬が坂の上まで登りきれば「豊作・豊漁・吉事」、 登りきれなければ「凶作・凶事」と占います。 起源は平安時代とも言われ、千年以上の歴史を持つ祭りとして三重の風物詩となっています。

  • お多度まつり開幕(5月3日頃〜): 境内に特設会場が設けられ、奉納神楽・流鏑馬など各種神事が続く
  • 乗子(のりこ)の清め: 騎手(乗子)は数日前から神社の宿舎に籠り、心身を清める斎戒期間を過ごす
  • 上げ馬神事本番(5月4日・5日): 各地区の代表馬が坂下から全力で坂に向かい、坂上への登坂に挑む。 坂の頂上には注連縄が張られ、それを切れるかどうかが最大の見せ場
  • 神事の結果判定: 馬が坂を登り切り注連縄を切れば「上がり=豊作吉兆」、 登り切れなければ「上がらず=凶兆」として占われる
🌿 近年の変化について(2023年〜):
上げ馬神事は長年、急坂で馬が転倒・負傷する事故が発生することもあり、 動物福祉・動物愛護の観点から2023年以降に全国的な注目と議論を集めました。 多度大社は神事の継続と馬の安全を両立させるため、 坂の傾斜緩和・安全策の強化・運営方法の見直しを行っています。 千年の伝統と現代の価値観の間で、地域社会が真摯に向き合っている神事です。 参拝の際は事前に多度大社公式サイトで最新情報をご確認ください。
🌊 上げ馬神事の観覧について: 5月のお多度まつり期間中は多くの参拝者・見物客が集まり、境内・周辺道路が大変混雑します。 公共交通機関(近鉄多度駅)での来場が強くおすすめです。 神事の詳細日程・時間は毎年変わりますので、多度大社公式サイトで最新情報を確認してください。

👁️ 別宮「一目連神社」── 片目の神様の謎

👁️ 一目連神社(いちもくれんじんじゃ)── 多度大社の不思議な別宮

多度大社の境内には、主祭神・天津彦根命とは別に、 天目一箇神(あめのまひとつのかみ)を祀る 別宮「一目連神社(いちもくれんじんじゃ)」があります。

天目一箇神は「目が一つ」という意味の名前を持つ神様で、 鍛冶・製鉄の神として、また嵐・風雨の神として信仰されています。 「片目しかない」という非常に個性的な外見は、 なぜ鍛冶の神様に片目の神様の話が多いのか?という 世界の神話に共通する謎とも深く結びついています(下記「謎と考察」参照)。

👁️
眼病平癒
「目の神様」として全国から眼の病気の治癒を祈る参拝者が集まる
⛈️
嵐・天気の神
風雨・嵐を司る神として、漁師・農家から天候祈願の信仰を受けてきた
⚒️
鍛冶・製鉄
鍛冶の神様として職人・エンジニアの守護神。技術向上の祈願に訪れる人も多い
🌀
「留守神」の伝承
10月に全国の神様が出雲に集まる「神無月」のとき、一目連神社だけは神様が残るという伝承がある

🏯 見どころ・境内ガイド

⛩️
大鳥居・参道
多度川の清流沿いに立つ大鳥居をくぐり、 深い木立の参道を歩くと、日常から神域へと気持ちが切り替わります。 春は新緑、秋は紅葉と、四季折々の自然美が参道を彩ります。 多度川の清流の音が境内まで届く、清々しい神域です。
🌊
多度川・清流の景観
多度大社の境内を流れる多度川は、古くから神聖な清流として信仰されてきました。 「多度の水」は三重の名水としても知られ、 多度大社の自然豊かな境内の最大の見どころのひとつです。 川沿いの散策路を歩くだけで心が清められます。
🏛️
拝殿・本殿
天津彦根命が鎮まる本殿・拝殿は、 北伊勢の総鎮守にふさわしい格式ある社殿です。 神明造り(伊勢神宮と同系統の建築様式)の清潔感あふれる建物で、 「北伊勢大神宮」の別名の由来となった格式の高さを感じさせます。
👁️
一目連神社(別宮)
⭐ 多度大社独特のスポット
境内の一角に鎮座する別宮・一目連神社は、 天目一箇神(片目の神様)を祀る小社ながら、 眼病平癒・嵐除け・技術向上のご利益を求めて全国から参拝者が訪れます。 「神無月に留守を守る神様」という伝承も持ち、謎多きスポットです。
🐎
上げ馬神事の坂(会場)
🎊 国重要無形民俗文化財
5月のお多度まつり期間中に上げ馬神事が行われる急坂は、 普段でもその傾斜を間近に見ることができます。 「本当にこの坂を馬が登るの?」と思わず二度見してしまう急勾配は、 神事の迫力を想像させます。
🌸
境内の自然・季節の景色
多度大社の境内は深い木立と多度川の清流に囲まれた自然豊かな神域です。 春の桜・新緑、夏の蛍(多度川に蛍が生息)、秋の紅葉と、 四季を通じて美しい自然景観を楽しめます。 特に夏の夜の「蛍鑑賞」は地元の人々に親しまれています。

📖 御朱印情報

🌊 多度大社 御朱印
種類 内容・特徴 初穂料
多度大社 御朱印(通常) 「多度大社」の社号と北伊勢大神宮の印が入った格式ある御朱印。多度川の清流を感じさせるデザイン 300円
一目連神社 御朱印 別宮・一目連神社の御朱印。「目の神様」ならではのユニークなデザインで人気が高い 300円
お多度まつり・特別御朱印 5月のお多度まつり(上げ馬神事)期間中に特別デザインの御朱印が頒布される(公式サイト確認推奨) 変動あり

🙏 参拝の作法ガイド

🌊 多度大社ならではの参拝ポイント: 天津彦根命は「天照大神の清い心の証として生まれた神様」です。 参拝の際は「心を清めて、素直な心でお願いする」ことが最もご神意にかなうとされています。 また、別宮・一目連神社も必ず参拝しましょう── 両社セットで参拝するのが多度大社の正式な参り方です。
1
大鳥居をくぐり、参道を歩く
多度川沿いの大鳥居をくぐり、深い木立の参道を歩きます。 鳥居前で一礼し、参道は端(左右どちらか)を歩きましょう。 参道中央は神様の通り道です。 (お子様へ:この大きな門が神様のお家の玄関だよ。端っこを歩こうね!)
2
手水舎(てみずや)で心身を清める
右手→左手→口の順に清めます。 多度川の清流が流れる多度大社では、 水そのものが神聖な「清め」の象徴です。
3
拝殿にて二礼二拍手一礼
お賽銭→二礼→二拍手→心を込めてお祈り→一礼。 天津彦根命には「開運・縁結び・商売繁盛・農業漁業守護」など、 日常の暮らしに関わる願いが最もかなうとされています。
4
別宮・一目連神社へも参拝する
本殿参拝後は必ず別宮・一目連神社へ。 眼病平癒・技術向上のほか、嵐除け・天候祈願など特別なご利益があります。 多度大社の参拝は「本社+一目連神社のセット」が完全参拝です。
5
多度川の清流でひとやすみ
参拝後は多度川沿いを散策して、境内の自然を楽しんでください。 清流の音を聞きながら、神様にいただいた心の清浄さを大切にしましょう。

▶ 参拝作法の基本は 【神社参拝マナー完全ガイド】 もどうぞ。

📖 神様の物語コラム|天照大神と素戔嗚尊── 対立から誓いへ、子神誕生の瞬間

天津彦根命が生まれた「誓約(うけい)」の場面は、 古事記の中でも特に劇的な場面のひとつです。

海を支配するよう命じられた素戔嗚尊は、 亡き母神・伊邪那美命が鎮まる「根の国(冥界)」への思いを断ち切れず、 高天原で号泣し続けました。 山川は枯れ果て、国土は荒廃する中、 天照大神は「弟が私の国を奪いに来る」と警戒し、 男装・武装して素戔嗚尊を迎え撃ちます。

素戔嗚尊は「邪心はない。証明する」と誓約を提案し、互いの霊力を試す儀式が始まりました。 天照大神が素戔嗚尊の十拳剣を噛み砕いて吹いた霧から、天津彦根命ほか5柱の男神が誕生。 「男神は剣(素戔嗚尊)から生まれたけれど、清い心(天照大神)から生まれたから、私の子」と 天照大神が宣言した── その「天照大神の清い心の産物」が天津彦根命なのです。

対立していた兄妹神が「誓い」を通じて子神を生む── 古事記でも最もドラマチックな場面のひとつです。 多度大社の清流に鎮まる天津彦根命を参拝するとき、 この「清い心が生んだ神様」という背景を思い浮かべてみてください。

🎊 多度大社の主な祭事・行事

🌊 年間主要祭事カレンダー

  • 1月1日 初詣・元旦祭── 北伊勢の総鎮守として三重県屈指の初詣スポット。年始の参拝者数は県内最多クラス
  • 4月 春の例祭── お多度まつりの前段となる春の祭礼。神楽奉納・神前式なども行われる
  • 5月4〜5日 お多度まつり・上げ馬神事(国重要無形民俗文化財)── 境内に多くの見物客が集まる年間最大の祭り。馬が急坂を駆け上がる奇祭
  • 6〜7月 多度川のホタル── 境内周辺を流れる多度川でホタルが飛び交う季節。地元の人々に愛される夏の風物詩
  • 10月 秋の例大祭── 神無月(全国の神様が出雲に集まる月)に行われる秋祭り。一目連神社の「留守神」伝承が息づく
  • 11月 七五三・秋の紅葉── 子どもの成長を祈る季節。境内の紅葉が美しく、家族参拝に最適
  • 12月 大祓・歳末祭── 一年の穢れを祓い新年を迎える神事

🗺️ アクセス・周辺スポット

🚃
電車でのアクセス
近鉄養老鉄道「多度駅」下車
徒歩約20〜25分
※ 名古屋駅→近鉄桑名駅→養老鉄道多度駅(乗り換え)
🚗
車でのアクセス
東名阪自動車道「桑名IC」より約15分
新名神高速「桑名北IC」より約10分
駐車場:あり(無料)
📍
住所・連絡先
〒511-0106
三重県桑名市多度町多度1681
TEL:0594-48-2037
⏱️
所要時間の目安
境内参拝:約60〜90分
桑名城跡と組み合わせ:半日
お伊勢参り+多度大社:終日

🌿 周辺のおすすめスポット

伊勢神宮(三重県伊勢市) ── 「お伊勢参らばお多度もかけよ」── 多度大社参拝はお伊勢参りとセットが江戸時代からの定番。 伊勢神宮(内宮・外宮)から多度大社への日帰り三重神社めぐりルートが人気です。

・桑名城跡・九華公園(三重県桑名市) ── 車で約20分。東海道の要所として栄えた城下町・桑名の歴史を感じるスポット。 春は桜の名所としても知られ、多度大社参拝とセットで桑名の歴史散策が楽しめます。

養老の滝・養老公園(岐阜県養老郡養老町) ── 車で約25分。日本の滝百選。「孝行息子の滝が酒に変わった伝説」の地。 多度大社から北上するルートで立ち寄れます。

・なばなの里(三重県桑名市) ── 車で約25分。全国最大級の花のテーマパーク。 冬のイルミネーションは全国屈指の規模。多度大社参拝とセットで三重観光のモデルコースになります。

😄 ゆる神様トーク|「証拠として生まれた神様」── 天津彦根命、誕生のタイミングがアツすぎる件

天津彦根命の誕生をざっくり現代に置き換えるとこうなります(型A:現代たとえ)。 「会社のトップ(天照大神)とクビ寸前の問題社員(素戔嗚尊)が 『俺の清廉潔白を証明するためにここで賭けをしよう』と言い張った結果、 なぜか賭けの過程で子どもが生まれた」。 ── しかも生まれた子ども(天津彦根命)は「トップの清廉さの証拠」として認定されました。 「証拠として生まれた」という、なんとも独特な誕生経緯を持つ神様です。

そして誓約(うけい)のルールも現代目線だとなかなかユニークです(型B:神話ツッコミ)。 「お互いの持ち物を噛み砕いて息を吹きかけたら神様が生まれる」── 現代の「何かを証明する方法」の中に「噛み砕いて吹く」がランクインすることはまずないですよね。 神話の世界では「呼気に霊力が宿る」という発想が自然なものとして存在していたのかもしれません。

「私の誕生? 母上(天照大神)が素戔嗚のおじ様の剣を噛み砕いて……
まあ、詳しい経緯は聞かないでください。
大事なのは、私が清い心から生まれた神だということです。
お多度の清流のように、みなさんの心も清くあるように── それが私の願いです。
上げ馬神事は…… 馬たちが健やかであることを、私も祈っています。」 ── 天津彦根命(多度大社にて・想像上のセリフ)(型C:神様セリフ)

「証拠として生まれ、清流の地に鎮まり、馬が坂を登る奇祭で農業の吉凶を占う」── 多度大社は「ひとことで言い表せない、レイヤーが深い神社」です。 ぜひ実際に多度川の清流の音を聞きながら参拝してみてください。

🔍 謎と考察コーナー|世界中に「鍛冶師は片目・跛(びっこ)」の伝説がある理由とは?
【謎】一目連神社の天目一箇神はなぜ「片目」なのか? そして鍛冶の神はなぜ世界中で「片目や障害を持つ」のか? 多度大社の別宮・一目連神社に祀られる天目一箇神は「目が一つ(片目)」の神様です。 鍛冶・製鉄を司るこの神様の「片目」という特徴は、 実は日本だけでなく世界の神話でも繰り返されるパターンです。 なぜ鍛冶の神様には身体的特徴(片目・跛・醜さ)を持つ例が多いのか?
【事実の整理】── 世界の「片目・障害を持つ鍛冶神」の例 ・日本:天目一箇神(鍛冶神・片目)
・ギリシャ神話:ヘファイストス(Hephaestus)── 鍛冶・火の神・跛(足が不自由)
・北欧神話:オーディン(Odin)── 知恵の神・片目(ただし鍛冶神とは異なる)
・スラブ神話:コワル(Kowal)── 鍛冶の神・身体的特徴を持つ
・世界の古代社会:鍛冶師は炉の火の光で目を傷めることが多く、実際に眼病・失明が職業病だったとされる
【私の考察】 「鍛冶師が片目・障害を持つ」という神話パターンには、 おそらく歴史的・社会的な根拠があると思います。 古代の鍛冶師は高温の炉を長時間見つめ続けることで、 強烈な熱と光によって目を痛め、実際に眼病・片目になることが多かったのではないでしょうか。 「鍛冶師は片目が多い」という現実が、神話的に「鍛冶の神は片目の神」として昇華されたという説が有力です。 また「人間の世界とは違う(異形の)存在だからこそ、特別な技術(鍛冶)を持てる」という 古代の「異形=霊力」思想も影響しているかもしれません。 一目連神社の「片目の神様」が眼病平癒のご利益を持つのも、 「鍛冶師の眼の苦労を一番知っているのがこの神様」という民間信仰の表れかもしれません。
【結論(あくまで推測)】 世界中の神話に「障害を持つ鍛冶神」が存在するのは、 「古代の鍛冶師の過酷な労働環境が神話に投影された」結果ではないか、というのが私の考えです。 多度大社の一目連神社は、そうした「働く人の苦しみと祈り」が宿る小社です。 鍛冶師・職人・エンジニア── ものを作る人すべての守護神として、 現代にも静かに輝いています。あなたはどう思いますか?

※ あくまで私の考察です。史実の確定的な解釈ではありません。

🌊 この記事でわかったこと まとめ

  • 多度大社は天津彦根命を祀る式内社・旧国幣大社。「北伊勢大神宮」として伊勢神宮と並ぶ信仰を受けてきた三重の総鎮守。天照大神と素戔嗚尊の「誓約(うけい)」から生まれた清い神様が多度川の清流に鎮まる
  • 国重要無形民俗文化財「上げ馬神事」は5月のお多度まつりで行われる奇祭。馬が急坂を駆け上がり農作物の吉凶を占う千年の伝統神事。近年は動物福祉の観点から形式の見直しも進む
  • 別宮・一目連神社の天目一箇神は世界中の神話に共通する「鍛冶師・片目の神」の系譜。眼病平癒・技術向上のご利益で現代も多くの参拝者が訪れる謎多き小社

「清い心から生まれた神様」が鎮まる多度川の清流を訪れ、
北伊勢の風に吹かれながら参拝してみてください。🌊✨


参考資料: 多度大社 公式サイトWikipedia「多度大社」・ 三重県神社庁資料・古事記・続日本紀(797年)・文化庁文化遺産データベース(上げ馬神事)
※ 御朱印・受付時間・祭事日程は変更になる場合があります。参拝前に公式サイトでご確認ください。 ※ 上げ馬神事の開催形式・日程は毎年変更の可能性があります。最新情報は多度大社公式サイトをご確認ください。

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