奈良県(旧・大和国)は、日本の国づくり神話や初代天皇の即位の地など、日本の根幹に関わる重要な古社が集中しています。特に、三輪山を御神体とする原初の信仰の形を残す大神神社や、藤原氏の氏神である春日大社は必見です。
ここでは、奈良県を代表する主要な神社を厳選してご紹介します。
神社名 | 主祭神 | 御由緒(簡記) |
大神神社 (おおみわじんじゃ) | 大物主大神(おおものぬしのおおかみ) | 三輪山を御神体とする、日本最古の神社の一つ。本殿を持たず、拝殿から三ツ鳥居を通して神山を拝むという、原初の神祀りの形を伝える。酒造りの神、医療の神、縁結びにご利益があります。 |
春日大社 (かすがたいしゃ) | 武甕槌命(たけみかづちのみこと) 他三柱 | 藤原氏の氏神として、奈良時代に創建。御蓋山の麓に鎮座し、全国の春日神社の総本社の一つです。朱塗りの社殿と、約3,000基の燈籠が有名。国家繁栄、厄除け、開運にご利益があります。 |
石上神宮 (いそのかみじんぐう) | 布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ) 他 | 『日本書紀』に記される日本最古の神宮の一つ。古代、物部氏の武器庫としての役割も担い、主祭神は神剣**「布都御魂(ふつのみたま)」**に宿る神です。健康長寿、病気平癒、百事成就にご利益があります。 |
橿原神宮 (かしはらじんぐう) | 神武天皇(じんむてんのう) 媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと) | 日本の初代天皇である神武天皇が即位したと伝えられる地に、明治時代に創建されました。建国を象徴する神社として、国家安泰、開運招福、必勝にご利益があります。 |
龍田大社 (たつたたいしゃ) | 天御柱命(あめのみはしらのみこと) 国御柱命(くにのみはしらのみこと) | 「龍田の風神」と総称される風の神様を祀る古社。『日本書紀』にも記載があり、古来より**五穀豊穣、風水害からの守護**の神として崇敬されています。 |
神山を拝する原初の信仰
大神神社に見られる、山そのものを神として祀る信仰の形は、日本の古代信仰の姿を今に伝えています。また、春日大社の鮮やかな朱色と、奈良公園の鹿が神の使いとされる神聖な雰囲気は、古都奈良ならではのものです。
奈良の旅では、日本の歴史と信仰の原点を巡る、深い体験をぜひお楽しみください。
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